昨年末に全日本プロレスを退団して 今年の1月に、ノアに姿を現したジェイク・リーですが、3月には清宮海斗からGHCヘビー級王座を奪取すると、あっという間にノアの頂点に立ってしまいました。
その後も男前軍団「GLG」を結成し徐々に勢力を拡大していきながらノアで暴れまわると、肝心のGHC戦でも中嶋勝彦、丸藤正道、杉浦貴 そしてN-1覇者の潮崎豪とノアのトップ陣を次々と撃破して、文字通りノアを制圧した形となっています。
「ジェイクを止めるのは一体誰なのか?」がノアのテーマとなり、後がなくなってきたノアが、次に挑戦者として送り込んだのは拳王。
他のトップ陣が敗れた以上 このタイミングでの拳王の挑戦に異論を唱える人は居ないでしょう。
今年度のN-1を準優勝
公式戦ではノア参戦以降 無敗だったジェイクに、唯一の黒星をつけた拳王が満を持しての挑戦です。
これまで圧倒的な体格を生かした力と技で、ノアで無双をしてきたジェイクですが、拳王はノアでも屈指の打撃と間接技で真っ向から応戦。
そして最後は、拳王スペシャルをガッチリと極めて完璧なタップアウト勝利。
ついに7ヶ月に渡ったジェイク政権に終止符をうち、拳王が新GHCヘビー級王者となり、同時に奪われていた王座をノアに取り戻す事に成功。
取り敢えずは、第二次拳王政権のスタートです!
ジェイク時代の先が読めないワクワク感も楽しみでしたが、ノアでも断トツ発信力をもつ拳王政権は、期待感に溢れているし、これから拳王が牽引するノアの未来が楽しみです。
それと同時に気になるのは、試合後に無言で会場を後にしたジェイクです。
ジェイクは単身ノアに乗り込んで来て、その圧倒的な実力でGHCを奪取し、その力を満天下に示す事で吸引力を日に日に増していき、自ら結成したGLGと供に、ノア内でその存在感を強大なものとしてきました。
そのジェイクが、王座を失った今
ジェイクはこれから どこに向かって歩いていくのでしょうか?
再びGHC奪還に向けて動き出すのか
ジェイクがノアに骨を埋めるつもりで戦っていたのなら、それが妥当な所ですがジェイクは所属ではなく あくまでフリーです。
そこに関して気になるのが戦前に、拳王がジェイクに対して「ベルトを失ったらフラーっとどっか行っちゃうんじゃないか?」と挑発した際に、ジェイクはジェイクで
「フラーっとどっかに行くかもしれない」と平然と切り返した事。
これはフリーとしてノアにやってきたジェイクに対して拳王が皮肉で放った言葉に、ジェイクは敢えて乗っかっただけなのか、それとも本心から出た言葉なのか…それは実際のところ 本人にしか分かりません。
ですがユニットは存続しているとはいえ、ベルトを失った事でジェイクのノアでの闘いに、一段落がついたのは間違い有りません。
ここから再びGHCを奪回して王者として出来なかった部分への再挑戦。まだ手にしていないN-1制覇。そして2連敗を喫している拳王へのリベンジ等…ジェイクがノアでやる事は、まだまだ有ります。 本人さえノアでまだやる気があるのならば、2ndステージの課題はいくらでも有ります。
しかし あの拳王とのやり取りが「伏線」だったような気もするし、本当にフラ―っとどこかに行く気がしないでもありません。
昨年に全日本を退団した際に、噂にも上がっていた新日本プロレスや海外団体への参戦は、充分に考えられます。
ジェイクは現時点では、あくまでフリーですからね。
GHCを巻いて更に商品価値を高めた今のジェイクならば、よその団体から声がかかっても全くおかしくないだけに、今後のジェイクの去就は非常に気になる部分。
これからジェイク・リーは一体どこに向かって歩いていくんでしょうか??