敢えて鷹木信悟が名前を出した3人とは

新日本プロレスが、10月28日に開催する米国・ラスベガス大会

その大会でタマ・トンガの保持するNEVER無差別級に挑戦が決定しているのは、G1クライマックスで時間切れ引き分けに終わっている鷹木信悟ですが、NEVER奪取を見越して 早々に今後の防衛ロードの展望を明かしました。

 

まずはNEVER無差別級の名の通りに、この王座を真の無差別にする事。

確かにNEVERは「無差別級」とはなっていますが、最近のNEVERの挑戦者をみてみると その殆どがヘビー級の選手ばかりになっているので、NEVER王座はIWGP世界ヘビー級やUSヘビー級に次ぐ ヘビー級王座みたいな扱いになっているのが実情です。

鷹木がかつてNEVERを巻いていた時は、エル・デスペラードやSHOといった本物のJr.ヘビー級選手を挑戦者に迎えていたので、思いれのあるこのベルトだからこそ現在の「ヘビー級王座化」には思う所もあったのでしょうね。

この問題に関しては、鷹木が王者になれば 団体や階級など一切関係なしに、勢いのある選手と巧く因縁を作って 無差別級に相応しい挑戦者を作ってくれる事だと思います。

 

せっかくの無差別級というタイトルを有効活用しないのは、勿体ないですからね。

 

そして鷹木がもう一つ掲げたのは、長期政権は当たり前として防衛戦で闘いたい3人の選手の名前。

実に興味深い選手の名前が挙がりました。

 

中嶋勝彦

これはもう言わずもがな 鷹木が新日本に来る前に、中嶋とは2度の対戦経験があり2度の敗北を喫している相手ですが、今年のL・I・J vs 金剛との対抗戦で3度目の対決が実現して ようやく鷹木は中嶋から初勝利を挙げています。 しかし勝ったと言ってもこれで1勝2敗。

あの負けず嫌いの鷹木が、負け越している中でたった1度の勝利だけで、気が済む筈がありません。

その中嶋がノアを退団して フリーになったばかりなのだから、鷹木としては当然 中嶋の存在は気になっているでしょう。 中嶋は全日本プロレスに姿を現わして話題になってばかりですが、現時点ではどこを主戦場にするのか、フリーの立場を利用してあちこちに上がるのかは、未だハッキリしていないので、鷹木vs中嶋の4度目の対決実現に関しては 中嶋の去就次第になりそうです。

 

ケニー・オメガ

観てみたかった対決ではありますが、オメガの新日本退団後に鷹木が新日本に登場する・・・というすれ違いだったので、これまで接点がなかった所から意外な名前が出てきた感じです。

オメガは現在AEW所属の選手・兼・副社長になっていますが、AEWと新日本はお互いの選手を派遣したり合同興行を開催したり 両団体の関係は良好なので、タイミングさえあえば このカードの実現は比較的 現実味があるでしょう。

「関係者を通して、ケニーも『鷹木とだったらやってみたい』と言ってたと聞いた事がある。俺自身もケニーとはやりたい気持ちが強いよ」と鷹木が語っていたので、お互いに対戦を望んでいるのであれば、どこかのビックマッチで実現するかも知れません。

ベストバウトマシーンの2人が闘えば、例え初対決だろうと名勝負になる事は必死です。

 

飯伏幸太

飯伏の名前が出てきちゃいました。

選手としての飯伏は、物凄く良い選手なのは全く疑う余地はないのですが、新日本を辞めた経緯が長期に渡ってすったもんだ有っただけに、対戦相手として飯伏の名前を出すのは会社的にOKなんだろうか?

最終的には、飯伏も新日本への感謝の言葉を述べて「飛ぶ鳥跡を濁さず」で新日本を去って行きましたが、選手間はともかく 新日本と飯伏の現在の関係性は不明なので、鷹木が挙げた3人の中で最も実現が難しそうなのが、この飯伏ではないでしょうか?

ただ・・・純粋に鷹木vs飯伏は観てみたいです。

新日本時代に2度対戦して1勝1敗と全くの五分 2021年には東京ドームでの王座戦が予定されていましたが、飯伏の欠場により対戦が流れてしまった過去もあるので、今回鷹木が敢えて飯伏の名前を出したのは良い機会なので、是非とも3度目の対決は実現して欲しいです。

 

今回 鷹木が名前を挙げた3選手

ハッキリ言って全て観たいです。

過去の対戦をみるに飯伏や中嶋とは、良い試合になる事は分かり切っているし、初対決のオメガとも名勝負になる事は分かり切っています。

会社間のやり取り等もあるので、実現に向けてクリアしなきゃいけない問題は当然ありますが、その前にまずは鷹木のNEVER無差別級奪取・・・これが大前提の話になってきます。

 

タマ・トンガは簡単に勝てる程 甘い相手では無いので、タイトル戦は厳しい闘いになるでしょうが、果たして鷹木は意中の3人を引きずりだす事が出来るでしょうか?

NEVERという王座の在り方と供に、名前を出された3人の反応にも注目ですね。