プロレス界の夏の風物詩「G1クライマックス」の長かった激戦も、8月13日にようやく幕を閉じる事になりました。
最初はメンバーが多すぎる事や長丁場過ぎる事や 参加選手に対しての不満もありましたが、そこは流石G1クライマックス
始まってみれば激戦の連続で、あっという間に決勝の日を迎えてしまい「今年のG1ももう終わりなのか」と思ってしまいました。
SANADA
ヒクレオ
オカダ・カズチカ
ウィル・オスプレイ
内藤哲也
ザック・セイバーJr.
デビット・フィンレー
EVIL
ブロック突破の上位進出者に関しては、普通すぎる顔ぶれというかユニットリーダー達を中心に、揃って顔を並べる状態となり(正規軍はさておき) 普通な事が予想外になるというG1の裏をかいた様な結果に。
そしてIWGP王者のSANADAが、EVILに敗れる波乱がありながらも最終的に決勝戦にリングに立ったのは
オカダ・カズチカと内藤哲也
4回の優勝、3連覇を狙うオカダ
2回の優勝、6年振りVを狙う内藤
これまで幾度となくIWGPを懸けて闘ってきた両者ですが、G1決勝で相対するのは意外にもこれが初。
歓声が戻り かつての熱気を取り戻したG1ファイナルは、まさにG1に相応しい黄金カードとG1に相応しい激闘となりました。
特に試合終盤のレインメーカーとデスティーノの仕掛け合い、読み合いはいつもに比べてもハイレベルな物で、非常にスリリングな展開でした。
ただ打ち方のバリエーションという点で、内藤のデスティーノが上回っていたと言うべきでしょうか。
最後は切り返し合戦からレインメーカー式のデスティーノを決めて、キッチリと正調式デスティーノを炸裂させて内藤が勝利!
実に6年振り3度目の優勝となりました。
ここ最近は目立った活躍も余り無かった内藤からすれば、常々口にして来た「逆転の内藤哲也」を正に体現して見せた訳です。
3連覇の野望は潰えたオカダですが、今回に関しては流石に内藤の優勝で良かったかなと思います。 高橋ヒロムのスーパーJr.3連覇の時も思いましたが、幾らオカダが新日本のエースと言っても流石に、3連覇ともなると、ちょっと飽きて来ちゃうんで・・・
それに内藤も41歳なので、棚橋弘至も最後の優勝が41歳だったし、内藤にしても これが最後のG1の優勝になる可能性もありますので、ここで優勝してくれて良かったです。
それだけに、ここからのG1覇者として迎える1年が本当に大事になる訳で、来年の1.4東京ドームに向けて内藤は走って行く事になります。
東京ドームのメインに返り咲く
これも内藤が、ここ数年 口にしていた言葉で、来年の1.4でG1覇者がIWGP世界王者にするのが通例となる訳ですが、内藤がG1を制した事で、その言葉がようやく現実の物となりそうです。(ノアのドームでメインに出ていますが、他団体なのであれはまた別??)
取り敢えずは下半期の内藤は、G1覇者として1.4に向けて突っ走って行かなければなりません。
もし今年に挑戦権利証が復活するのなら、ここから年末まで厳しい争奪戦が待っています。
権利者証が移動した例も過去には有るので、まだまだ油断はできませんが、内藤は未だにIWGP世界ヘビー級王座を奪取した事は無いので、是非あのベルトを巻く内藤の姿を見せて貰いたいですね。
1.4の時点で王者がSANADAであるかは分かりませんが、今年のニュージャパンカップで敗れているSANADAへのリベンジ。
そして2020年のドーム大会では、勝利したにも関わらずKENTA乱入により出来なかった「ハ・ポン締め」を今度こそ達成する事も有る意味リベンジとも言えます。
新日本プロレスの下半期は、IWGP王者SANADAと供に、G1覇者内藤哲也が中心になって周って行く事になるので、久々に新日本の主役に返り咲いた内藤がどんな立ち回りを見せてくれるのか、どんな展開になるのかが実に楽しみですね。
まぁ それこそ「トランキーロ」なんでしょうけど(笑)
それにしても最初は不満もあった今年のG1も終わってみれば、例年に負けず劣らず熱いG1でした!
ブロック敗退した選手も 決勝トーナメントで散った選手も ファイナリストのオカダも そして見事に、優勝した内藤も熱い戦いを有難うございました。
歓声ありのG1は、モニター越しでみていてもやはり楽しかったです。
ようやくかつての新日本が、かつてのG1が戻ってきた・・・
そんな時期に、内藤が主役に返り咲いた事に、感慨深い物も感じてしまいます。
きっと これもデスティーノだったのでしょう。