青柳優馬が悲願の3冠ヘビー級王座初戴冠!

新日本プロレスの永田裕志の手に渡っていた全日本の至宝・3冠ヘビー級王座ですが、永田はこれまでベテランならではの安定感と年齢を感じさせぬコンディションで、3度の防衛に成功。

磐石の強さを持つ外敵王者でしたが、全日本プロレスの新世代の筆頭格である青柳優馬が、遂に悲願の3冠ヘビー級王座奪還に成功しました。

 

7.2後楽園ホール大会で、全日本を背負い外敵王者に挑戦した青柳でしたが、往年の強さを取り戻した百戦錬磨の永田は、やはり強かった。

ベテランの永田は、左腕に狙いを定め青柳は集中攻撃にさらされますが、青柳はここで簡単に屈する訳にはいきません。

永田はここで勝てば、次の挑戦者に天山広吉を指名しているので、個人的にはそれも少し期待していましたが、そんな事を許してしまえば全日本の面目は丸潰れなので、全日本の未来である青柳は流石にそうはさせじと、ここで踏ん張りをみせます。

 

何度も永田の猛攻を受けながらも、全日本ファンの大声援を背に、スピンキックで永田の動きを止めると、ロックスターからのザ・フールで遂に外敵王者からピンフォール!

全日本にようやく3冠王座を取り戻すと同時に、青柳が3冠初奪取をした瞬間でもありました。

 

あの宮原健斗が奪われた王座を 青柳が獲り戻した事実は大きく、昨年はチャンピオンカーニバルを制した青柳が今度は3冠王座も手に入れたとなれば、これで名実共に青柳優馬は、全日本プロレスの顔として宮原や諏訪魔とも肩を並べたとも言えるのではないでしょうか?

これだけでも永田が外敵王者として、この全日本に来た意味は、大きいと思います。

 

しかも青柳は、現在世界タッグも保持しているので、今回3冠を獲った事で一気に〝5冠王者〟に。

かつて三沢光晴や武藤敬司が辿り着いた高みに、今 青柳優馬も足を踏み入れたのです。

もちろん同じ五冠王になったからと言って、青柳が三沢や武藤に並んだとは言えないと思いますが、いずれそうなる為のスタートラインに立った事は間違いありません。

 

そうです。

永田から王座を奪い五冠王になった青柳が、これから三沢や武藤のような大エースになる為の闘いは、ある意味でここからとも言えます。

 

試合後に永田への感謝の意を示しつつ「どうですか? 似合わないでしょ?でも、このままどんどん持ち続け、防衛し続ければ見慣れてくるでしょう。このベルトの価値を高めるとともに全日本の新時代の先頭に立ち、どんどん盛り上げていくので厳しくも温かい目で見てください」と青柳なりの言葉で、新時代の先頭に立つ事を宣言してみせた。

あんなキャラクターなので、大事な場面でも少しフザけてしまう事も多々ありますが、青柳の全日本に対する想いは本物なので、これから青柳が先頭に立ち引っ張っていく全日本が楽しみですね。