長州力が2度目の引退をした日

2019年6月26日は革命戦士・長州力が2度目の現役引退で、本当の本当にリングに別れを告げた日です。

 

現役時代の長州は、とにかく頑固で絶対に自分の信念を曲げない性格だったので、長州が引退すると言ったら「絶対に復帰はしない」と勝手にそう思っていました。

そんな長州が最初の引退をしたのは1998年の1月4日の東京ドーム大会という大舞台。

これで革命戦士も見納めか・・・と残念に思っていたら、新日本に参戦してきた大仁田厚の挑発に答える形で、まさかの現役復帰。当初は大仁田と戦うためだけの一夜限りの復活かと思っていたら その後も普通にリングに上り続けていました。

 

あの大舞台での引退試合とセレモニーは何だったの?と思いつつも、やはりあの頃の長州は「リングに上がってこそ」の存在だったので、気力の限界と一度はリングを降りた長州が、気力を漲らせ リング上を縦横無尽に駆け抜け、力ラリアットを炸裂させる姿は爽快でした。

その後の長州は、新日本を退団してWJを旗揚げするも1年5ヶ月で崩壊。

今度は外敵として新日本に再び出戻り現場監督に再任するなど、正に波瀾万丈のプロレス人生を送ってきました。

 

結局は三度 新日本から離れる事になるのですが、それも長州らしいと言えば、長州らしかったんじゃないでしょうか?

その後は他団体のリングに上がったり、リキプロでの活動を主に、年齢を感じさせぬ元気なファイトを見せていましたが、2019年6月26日 長州は2度目の引退を決断する事になります。

 

長州はこの時点で、67歳にしてデビューから数えて45年のキャリアだったので、年齢とキャリア的には、とっくに完全にリングを降りていてもおかしくはありません。

しかし 性格的には、90年代に比べて丸くなった部分があるとはいえ、リングの上では「長州力は最後まで長州力」でした。

 

引退試合は、越中詩郎、石井智宏と繋がりの深い人間とトリオを結成して 藤波辰爾、武藤敬司、真壁刀義とこれまた関係の深い3人が相手を努めます。

名勝負数え唄といわれた藤波との闘いもこれが最後だと思うと、色々思う所もありましたが、後輩でありながら何度も激闘を繰り広げてきた武藤

若手の頃から目をかけてきて、努力が実りトップレスラーにまで成り上がった真壁とも 長州らしさ全開で真っ向勝負を繰り広げます。

 

正にパワーホール全開

長州は最後まで長州らしくあり続けました。

武藤のシャイニングウィザードを浴び、真壁のキングコングニー3発を被弾しても3カウントを許さない長州

この日で引退するとは思えない粘りを見せるも駄目押しの一発で遂に撃沈。

 

革命戦士の歴史は、この瞬間をもって終焉となりましたが、「天下の長州力」に恥じない素晴らしい闘いぶりでした。

前回の引退では、2年半程で復帰してしまいましたが、年齢的にも体力的にも今度こそ本当に最後の最後。

革命戦士・長州力は、代名詞であるハイスパートレスリングの如く45年の現役生活を駆け抜けていきました。

 

しかし長州力というレスラーは、そのファイトスタイルといい自らが育てた愛弟子といい、その存在感やレスラーとしての在り方。

業界にとって本当に多くの影響を与えたレスラーだったと思います。

 

2019年6月26日は、長州力が正真正銘の現役引退をした日でした。