日本とアメリカのメジャー団体である新日本プロレスとAEWによる合同興行「Forbidden Door」が、カナダ・トロントで日本時間にして6月26日に開催され、普段は見ることが出来ない様な、新鮮なカードが沢山実現しましたが、この大会のトリを努めたのは、オカダ・カズチカvsブライアン・ダニエルソンの超ドリームカード。
これは日本とアメリカのプロレスファンならば誰もが、注目する極上カードです。
お互いに団体の威信をかけた一戦でもあり、共に負けられないこの一戦は、正に世界のトップクラス同士の闘いらしく一進一退のハイレベルな攻防が繰り広げられました。
終盤には、オカダがレインメーカーを完璧に決めて勝負アリかと思わせましたが、ここは流石に世界で闘ってきたブライアン。
そのタフさを見せつけ、何とこれをカウント2でキックアウト。
追撃を狙ったオカダに対して ブライアンは、レインメーカーを巧みに切り返してYESロックに捕獲
絶体絶命のオカダは、エスケープを試みるも、ブライアンに顔面を殴りつけられ 更には両腕をガッチリ固められ完全に脱出不能に。
そして遂に、オカダが何と無念のギブアップ!
この敗けは正直かなり衝撃的でした。
長年新日本の主軸として第一線で闘ってきて ノアとの対抗戦ではあの清宮海斗も完封したオカダが完全な敗北。
オカダとて無敵の超人ではないので、負ける事も当然あるし、SANADAに敗れ王座を落としたのも まだまだ記憶に新しい所ですが、ギブアップ敗けとなると2015年の中邑真輔戦まで遡らなければならないので、これは中々衝撃的な光景を見た気分でした。
完全敗北
必殺のレインメーカーでもフォールを奪えず、身動きが取れない程に極められ自らの口からギブアップの言葉を吐かされたのだから、今回の敗戦には「完全敗北」という言葉が当てはまるでしょう。
もちろんブライアンは、オカダにも勝てる程の選手という事も充分に分かっていましたが、この光景は新日本を見てきた者からすれば、やはり衝撃的だったと思います。
近年では、オカダがここまでやられたのは無かったかも知れません。
何より この歴史的な試合でオカダのギブアップ敗けの事実は大きいと思います。
これはオカダとしても負けっぱなしで、このまま終わる訳にはいかないでしょう。
リベンジ
これは、もはや必須ですね。今度はオカダが完全勝利をする形でないと、この敗戦の傷はイメージ的にも拭えないと思うので、誰にも文句を言われない程の完全な勝利を今度はオカダが、する必要があります。
後ろからは、新日本の新世代や清宮がオカダの首を狙って猛追してきいますが、今のオカダに後ろを見ている暇はないでしょうね。
一刻も早いリターンマッチが望まれますが、如何せんAEWとの兼ね合いもあるし、相手は超大物なので そこいらの箱でやる訳にもいかないし、直ぐには無理だろうから、早くても来年の東京ドーム辺りでしょうか?
だとしても ブライアンとの対戦を実現させるには、敗者のオカダはIWGP奪還やG1優勝で泊をつければならないかも知れません。
しかし新日本ファンとしては、今回の敗戦は残念ではありますが、今まで頂点に立ち追われる立場だったオカダが、今度は追う立場になったというのは新鮮でちょっと面白いかも。
この一連の流れで、もしかしたらオカダの新たな一面が見れるかも知れないし、これをバネに更に一皮むけてオカダは、益々手のつけられない存在になるかも知れませんしね。
プロレスにおける「敗け」というのは、これからのストーリーや成長に全て繋がる可能性があるので、ここで負けた事で、逆にこれからのオカダ・カズチカが楽しみにはなりました。