清宮海斗が出場を決めたG1クライマックスが、徐々に盛り上りを見せてきていますが、一方でその清宮がG1に専念する為に辞退したのが、ノアの「N-1 VICTORY2023」。
超豪華メンバーを揃えた去年と一昨年に比べて今年は、引退した武藤敬司は当然としてもノアの顔である丸藤正道や杉浦貴も出場しないし、藤田和之、田中将斗、船木誠勝らも名前を連ねていません。
やや話題性には欠ける感は、正直な所ありますが、個人的に期待しているのは全日本プロレスから参戦の大型ルーキー・安齋勇馬。
安齋はまだ一年にも満たないキャリアで、プロレス界の常識ではまだまだ若手と呼ばれる部類に入りますが、安齋はこのキャリアにして あの諏訪魔をピンフォールした事もあるし、三冠選手権の舞台も経験しています。
年齢的にもキャリア的にも安齋の格下感は拭えないのは事実ですが、だからといって同ブロックの他メンバーも舐めて掛かっては足元を救われる可能性は充分にありますからね。
若さと勢いは何よりの武器だし、発展途上真っ只中の安齋が、このリーグ戦を機にどんな確変を起こすかだって想像できません。
現にノアの杉浦や青木篤志も若手時代に、新日本のスーパーJr.に出場してベスト4の好成績を残した事があるので、もしかしたら安齋だってブロック突破の快進撃を見せるかも知れません。
安齊の居るBブロックには、潮崎豪、中嶋勝彦、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.、征矢学、稲葉大樹、サクソン・ハックスリー、ランス・アノアイと錚々たるメンツが揃っていますが、普通に考えれば潮崎と中嶋に負けるのは当たり前としても、もしここで大金星を上げるような事があれば大変なことです。
他のメンバーにしても全員が安齋より格上の選手なので「負けて元々」の気持ちで挑める安齋には失う物は何もないだろうから、勝敗は抜きにしてもこのリーグ戦で、安齋が得る物はとてつもなく大きい物になると思います。
キャリアが浅いとは言っても安齋のポテンシャルならば、全敗なんて事は無いだろうし一個や二個の金星も恐らくはＧＥＴするでしょう。
さすがに優勝までは無いと思いますが、いくら若手とは言え、出る以上は安齋も当然ながら優勝を狙って来るだろうから、その戦いぶりは楽しみな限りです。
結果的に例え全敗だとしてもＮ-1を終えて全日本に帰る頃には、大きく成長してそれこそ全日本を担えるレスラーへと成長を遂げていて欲しいですね。