6月9日 両国国技館で開催される新日本プロレス、全日本プロレス、ノアのメジャー3団体による合同興行
ALL TOGETHER
その目玉カードとして発表されたのが、オカダ・カズチカ、拳王、青柳優馬vs棚橋弘至、宮原健斗、清宮海斗のドリーム6人タッグマッチ。
メンツを見ただけで、ワクワクするカードですが、この組み合わせを見たらどうしても気になるのは、オカダと清宮の絡み
1月の新日本vsノアの対抗戦で、清宮の顔面蹴りに始まった2人の抗争は、2月の東京ドームでのシングル対決に発展し、オカダの完勝で決着をみましたが、当然たった一度の敗戦で終わる清宮ではありませんでした。
数年間追いかけていたオカダと あれだけの抗争に発展して 苦渋まで舐めさせられたとあっては、清宮がオカダに対して ただならぬ思いがあるのはレスラーとして当然の事。
ノアを代表する立場で、新日本との王者対決で敗れた以上は、リベンジを誓う事も若きエースとしては当然の事。
ただ今回のカードに関しては、舞台がATというお祭り的な要素を含む大会なので、大会の趣旨もあるし、ここであの時の様に闘志剥き出しで、オカダに向かっていくのかは、正直者分からない所もありました。
しかし清宮の心は決まっていたようです。
「色んなカードが決まっていますけど、主役は俺が頂きます。オカダ・カズチカしか見ていないんで。狙いにいきます」
ATだろうと何だろうと狙うは、オカダの首一つ。
あの悔しさを清宮は忘れていないし、代表として闘い敗れたノアの権威を取り戻す為に、今の清宮にはオカダしか見えていないようです。
これはこれで良いと思います。
せっかくオカダと相対するのなら、ここでみすみすチャンスを逃す手は無いので、例え6人タッグとは言え 一刻も早いタイミングでオカダにリベンジを果たす事は、清宮にとってもノアファンにしても総意でしょうから。
ただ アントニオ猪木への追悼の意を込めた チャリティー大会でもある 今大会の趣旨的に、個人の感情を優先するのはどうかなのか?という声も有ります。
対戦相手の一人である青柳優馬もそんな清宮の発言には、少々の苦言を呈していますが、確かにせっかくのこんな舞台なのだから、オカダばかり見ず、拳王と供にノアのいつもの戦いを見せる事も大事なら、青柳との刺激的な新世代対決を見せる事もまた大事な事です。
オカダにばかり固執せずに、棚橋や宮原との連携も見せて欲しい所ですね。
一番の不安視されているのは、今年の1月の対戦の時の様に、感情が爆発して無効試合になったりしないか?と言う事。
でも その点は安心しています。
あの時は、オカダにしか目が行かなかった清宮の焦りと、顔面を蹴られ怒りを抑えられなかったオカダと双方の感情が交差した結果だったとは思いますが、今回に関しては一度のシングル戦を経て 有る程度の冷静さを取り戻した事で、感情がむき出しになる場面はあるにせよ ちゃんとした試合になる事は間違いないと思います。
追悼やチャリティーという大会の趣旨上 メチャクチャになったりせずに、綺麗なプロレスで終わる事が望ましいのは事実ですが、あのアントニオ猪木なら危険な香りのする試合になったり、メチャクチャな展開になったりしたら、逆に喜びそうな気もしますけどね。
何にせよ刺激的な この6人タッグは楽しみだし、オカダと清宮の4度目のコンタクトも楽しみの一言。
まぁ本音を言えば、オカダと清宮の再遭遇は少し早過ぎる様な気もしますけどね。
鉄は熱い内に打て・・・と言う事かも知れませんが、共に王者として闘った2月のシングルから一転して、今度は共に無冠となった中での再戦
果たしてATという特殊な空間の中で、4度目のオカダと清宮の遭遇は、一体どんな結末を迎えるのか??