5.4ノア両国国技館大会で、約8か月ぶりのリング復帰を果たす潮崎豪の待望の復帰戦が行なわれましたが、その試合後には団体内でもNo.1を誇る人気ユニット金剛に、まさかの展開が待ち構えていました。
潮崎の復帰戦となったのは、潮崎豪、清宮海斗、稲村愛輝vs拳王、中嶋勝彦、征矢学という金剛3トップが編成された何気に豪華なカード。
この日が復帰戦となる潮崎にとっては、余りにも強力な陣営が相手となります。
もちろん ゆくゆくは再びGHC戦線に舞い戻る気マンマンの潮崎としては、現在のノアの第一線で闘う彼等と復帰戦で闘えるのは、望む所でしょう。
しかし潮崎も善戦こそしましたが、流石に8カ月休んでいた選手と、その間もGHCヘビー級選手権をはじめ新日本や全日本との対抗戦にも積極的に打って出ていた金剛とでは、現時点では大きな差があったのもしょうがない事
拳王と征矢の連携から中嶋がバーティカルスパイクというフルコースで、ブランクのある潮崎は完全粉砕されてしまいます。
いくら潮崎といえども復帰戦で易々と勝てる程、今のノアのトップクラスは甘くないと事でしょうね。
これからの潮崎の巻き返しに期待しよう・・・そんな復帰戦独特の空気でしたが、ここでよもやの展開に。
何と、これまで拳王と共にに金剛の2本柱としてユニットを牽引してきた中嶋が、突如の金剛脱退を表明。
そして、かつてGHCタッグ王座を獲得した事のある 潮崎豪とのタッグチーム「AXIZ」の再結成をぶちあげたのです。
これには驚きました。
中嶋は金剛加入当初こそ 拳王のイメージの強い金剛でやる事には違和感はありましたが、最近では違和感もなくすっかり溶け込んでいたので、まさか脱退するとは思いもしませんでした。
マンネリを避けたかったのか、それともAXIZへの思い入れの方が勝っていたのか、そこら辺の真相は分かりませんが、中嶋の突如の金剛脱退に驚いたのは、ファンだけではありません。
金剛の中心人物である拳王も驚きを隠しきれません。
「ビックリはしたし、まだ『?』が浮かんでるよ。潮崎もビックリしてたしね。 でもさ、コンビを復活させて、あの時代に戻したところで応援してくれているクソ野郎どもは納得いくのかな?」と驚き同時に、疑問も抱いている様子。
記念大会などでの一夜限りの復活ならば問題ないでしょうが、潮崎はともかくとして、金剛に加入してからの中嶋は強烈なアクを放っているので、今 潮崎とタッグを組んでどうなるのかな?という部分はあります。
でも拳王がいう「あの時代に戻す」というのは少し違うような気もします。
あの頃とは実績も実力も違うし、中嶋があの頃とは別人のように、ギラギラしているので今だからこそ「現在進行形のタッグ」として見てみたい気持ちはあります。
まぁこればかりは、フタを開けてみないとどうなるか分からないですね。
今の二人ならではの進化したタッグがみれるか?
単なる過去の焼き直しで終わるのか?
こんな所にも、プロレスならではの面白さがあると思います。
しかし中嶋に待ち受けるのは、今後は苦難の道でしょう。
「去る者は追わず」のスタンスを貫く金剛とは言え、中嶋には急に裏切られた形となるので、今後リング上で中嶋と対峙した時には、厳しい攻撃を仕掛けていくのは、目に見えてます。
中嶋vs金剛のバチバチは、それはそれで面白そうではあるし、最近のノアは対抗戦に目が行きがちですが、ノアの内部抗争も更に激しさを増していきそうです。
今年のノアの下半期が面白くなるかどうかのキーは、中嶋勝彦が握っている。
そんなような気がします。