宮原健斗が小島に痛恨の敗戦

4・25全日本プロレス後楽園ホール大会で行われた「チャンピオン・カーニバル(CC)」Aブロック公式戦。

優勝候補の一角・宮原健斗が迎え撃ったのは、新日本プロレスの小島聡。

 

宮原は戦前から「新日本の第三世代が嫌い」と語っており、小島は本来の主戦場である新日本では、既に第一線から退いている感もあるので、全日本の現エースである宮原からすれば、このリーグ戦で最も負けたくない相手が、小島だったかも知れません。

ここ数年の宮原と「新日本の小島」を見ていれば、宮原勝利が順当な所だったのでしょうが、小島が他団体に出た時の年齢を感じさせないハッスルぶりは、昨年のノア参戦時の活躍を見れば分かるだけに、宮原との対決も正直どちらが勝つかは、予想が難しい試合でした。

 

小島は、ここまでで既に2勝3敗で、ブロック突破は厳しい状況に追い込まれている一方、宮原は現在4勝1敗で首位を走っています。

しかし そんな状況下だからこそか、かつての全日本のエースだった男が意地を見せました。

何度もブラックアウトで阻止されながらも、遂にラリアットをクリーンヒットさせた小島が、エース宮原から文句のつけようのない勝利を挙げたのです。

 

小島としては例え優勝出来ないとしても、たかが公式戦の一試合だったとしても、これからも全日本で闘うのであれば、エースの宮原に勝った事は大きな意味があります。

その一方で、宮原としてはこれ以上悔しい敗けは無かったかも知れません。

 

エースの立場でありながら外敵に敗れると言うだけでも悔しさはMAXのはずなのに、よりにもよって「大嫌いな新日本の第三世代」の永田裕志に3冠ヘビー級王座を奪われ、今度は小島聡にまで敗れたのだから、心中穏やかではないでしょう。

とは言ってもポジティブな宮原の事なので、この敗戦をいつまでも引き摺る様な事は無いと思います。

 

既に気持ちを切り替えて明日からの闘いを見据えていると思いますが、それでもこの悔しさを晴らすには、CCを優勝して永田裕志にリベンジを果たし3冠王者に返り咲くしかありません。

その上で、小島聡を防衛戦の相手に迎えて こちらにもキッチリとリベンジを果たす事が、第三世代に屈辱を晴らす一番分かり易い方法。

 

今回の宮原vs小島は、単なる公式戦の1試合です。

しかし”今後の小島聡”と”今後の宮原健斗”に大きく影響する一戦だった事は間違いなく CCが終了した時に、2人がどう動くのかも楽しみな部分ですね。