またまた清宮海斗に、思いがけない災難が降りかかってしまいました。
26日の八戸大会で清宮は、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.のワグナードライバーをマトモ受けて、まさかのフォール負けを喫してしまい、試合後はしばらく動けない程の大ダメージで、トレーナーがリングに駆けつける程の緊急事態に。
強烈な一撃による脳震盪という事で、肩を借りて引き上げる清宮の姿は痛々しいばかりでしたが、激しい試合をしていればこういうのは多々ある事なのでしょうがない事だとは思いますが、いかんせん時期が悪すぎました。
WWE殿堂入りのセレモニーの為、渡米する事になっていた武藤敬司に、付き人として清宮も同行する事になっていたのですが、そのプランも全て白紙になってしまいました。
ドン底に落ちている現状に、光明を見出だす為に、プロレスの本場で武藤に帝王学を学び、世界を見てくる事が清宮にとって大きなプラスになる筈だっただけに、今回の事故は災難だったとしか言い様がありません。
背後からの顔面蹴りへの誹謗中傷
IWGP王者のオカダに敗北
元三冠王者のジェイクに敗北
そして再起の為の渡米も中止
今年の清宮は、試合結果も含めて試練の連続で、今回の事に関しては不可抗力なので、しょうがない部分が大きいとは言え、こんな形で復活への道が一旦途絶えてしまったのは何とも残念。
しかし今回ばかりは、本当にしょうがないと思います。
たかが脳震盪と甘くみてはいけないし 「48時間以内はトレーナーと連絡がつくようにするというルールがある。現時点での長時間のフライトは良くない」との会社の判断も間違っていません。
下手したら今後のレスラー人生に、影響を及ばすかも知れない事を考えると、ここは慎重になって当然なのですが、この遠征で復活へのヒントを掴もうとしていた清宮からしたら、今回の渡米中止には相当落ち込んでいるかもしれませんね。
しかし安静にして回復に努める事が、今は復活への一番の近道でしょう。
そんな事は本人は勿論、ファンも皆が分かっている事だと思っていたんですが、まさかの内部から清宮批判が飛び出してしまいました。
ノアを統括するサイバーファイトの武田有弘取締役は険しい表情で「こればかりは運、不運もあるし、相手が強かったというのもあるけど…米国の事で頭がいっぱいで、どこかで気が抜けていた部分があったのでは?と言われてもおかしくないですよ。せっかくの機会だったんだから。これから団体の顔になっていく人間なんだから、一つひとつのチャンスを大切にして欲しい」
とバッサリ
これは、あんまりじゃないですか?
常に危険と隣り合わせのリングでは、何が起こるか分からないし、そもそも怪我をしたくて怪我した訳じゃないのに、こんな言われ様では流石に清宮が可愛そうになります。
どんなに受け身が巧い選手でも怪我をする時はしてしまうのに、それを「気が抜けていた」と言われてしまうのでは、レスラーは試合なんて出来ませんよ。
本来レスラーを守る立場のはずの取締役が、これを言っちゃうのは、プロレス団体のトップとしてどうなのか…?
もちろん本心ではなく叱咤激励かも知れないし、期待が大きすぎるからこその言葉だとは思うのですが、取締役という役職の人間ならば、もう少し言葉を選んで欲しかったですね。
武田取締役には、正直ガッカリです。
それと「清宮がドタキャン」と報道されたのも、ちょっと違うかな?と思います。
ドン底の清宮に、追い討ちをかけるような今回の怪我と言葉ですが、体調が戻ったら逆にこれを発奮材料として、もう「話題になった」と開き直っても良いので、ひたすら前を向いていくしかないですね。