全日本プロレスの至宝・三冠ヘビー級を奪取して 今勢いに乗る新日本プロレスの永田裕志ですが、全日本を青く染め上げ 自身が新たな全日本の象徴になる事を改めて誓いました。
ここ近年の全日本は極力外部との交流を避けて来た中で、最近になって外部との交流も盛んになってきたばかりですが、気がついてみれば
三冠ヘビーは、永田裕志
世界ジュニアヘビーは、土井成樹
アジアタッグは、大仁田厚
全日本の管理タイトルの多くが、外敵の手に渡っている状況。
流石に全日ファンの中では、この状況に憤りを感じている人も多いでしょうが、これは逆にチャンスとも言える筈です。
永田も土井も大仁田も それぞれ優れた技術を持っていたり得意な分野がある選手達です。
現在の全日本の選手も良い選手が揃っているのは確かですが、外部の人間ならではの全日本にはない良さを持っているのも事実。
つまり今 王座を持っている外敵と闘う事で得られる物は必ず有る筈だし、王座奪還に動けば話題にもなるし、奪回に成功すれば自身のキャリアにも箔が付くし、仮に敗れたとしても試合内容次第では評価も上がる筈。
それが若い選手ならば尚更の事です。
現・三冠王者の永田に関していえば、今はホーム新日本では、第一線から離れているとはいえ、日本最大のメジャー団体でかつては、ミスターIWGPと呼ばれた男。
加えてメジャー三団体で、グランドスラムを達成したばかりの今の永田から三冠を奪えば、それだけで一つの大きな勲章になります。
三冠を獲り戻す事は、全日本の所属選手全員の命題ではある訳ですが、大勢の人間に首を狙われる今の状況を永田は楽しんでいるフシもありますね。
思えば永田は、昔から他団体に積極的に出撃したり、総合格闘技に挑戦したり、リスクの多い中に身を置く傾向も強く有った様に思います。
外部に自ら飛び込む事で、あれだけの地位と実績を築いて来たのだと考えると、多くの屈辱も味わったし恥もかいたかも知れませんが、永田の歩んできた道は間違いなかったと確信できます。
「今まで交わった事がない文化を吸収する事で、できたのが永田裕志だからな。へっへへ。全日本の選手は新しい物をどんどん吸収して、自分のブレない王道というものにブレンドしていけば良い。それが新しい王道となる」
それだけに、永田のこの言葉には説得力がありますね。
ならば全日本の選手も三冠王者となって美味しくなった永田を、自分がノシ上がる為に踏み台とするのは当然として、永田から沢山の物を吸収すべきですね。
かつて永田がそうしてきたように。
それが全日本の為にもなり、ひいては自分の為にもなりますから。
とは言っても野心の塊のような永田もむざむざ踏み台になるつもりなど毛頭無いでしょう。
「まずは防衛して王道マットを青色に塗りつぶし、青の王道を作っていく。批判もアンチもお客に繋げていかないと」
永田は、全日本プロレスを自分色に染め上げ、自分が主導で新たな全日本を作り上げていくと宣言。
そして永田は、まだまだプロレスラーとして終わっていないし今でも目標は、IWGP世界ヘビー級を巻く事なので、全日本プロレスには悪いですが、永田にとって三冠ヘビー級の獲得はその第一歩であると思います。
しかし全日本勢からすれば、そんな永田の思惑に付き合う義理も無いので、ここは何が何でも一刻も早く 三冠を奪回したい所なので、双方の思惑が激しく交差するであろう今後の三冠戦は、激しい闘いになるのは間違いないでしょうね。
アンチエイジングを掲げる永田が、かつての様な”強い永田”を見せつけ王座を守り続けるのか・・・・?
全日本の為に・・・自らの為に・・・全日本勢は王者永田を下して全日本プロレスが更に大きくなる為に、王座を取り戻し 永田すらも糧とする事が出来るのか・・・?
三冠ヘビー級を巡る闘いは、果たしてどんな結末を迎えるのか、まずは初防衛戦を闘かう、石川修司と永田の初対戦は激闘必死です!