ジェイ・ホワイトの追放後、その全てを奪う為にやって来たデビット・フィンレーが衝撃のバレットクラブ加入を果たし、今後のユニットの行方が注目されていましたが、新体制後のバレットクラブ初戦で、早くも不協和音の予感です。
フィンレーが新リーダーだと明確になった訳では有りませんが、外道が寄り添っている事やフィンレーの発言を見るに当たって、恐らくはフィンレー体制の元で動いていくつもりなのでしょう。
それをメンバー全員が、納得しているかは別の話ですが・・・
お披露目の試合は、フィンレー、KENTA、オーエンズ、ファンタズモvsタイチ、金丸、DOUKI、TAKAの8人タッグマッチ。
問題の場面は、終盤に訪れました。
TAKAがフィンレーをジャストフェイスロックに捕らえた場面では、ファンタズモがリングに飛び込んでくるもカットには入りません。
助ける素振りは一切見せずに「自力でロープまで行け!」とジェスチャーを見せます。
すかさずオーエンズがカットに入り、フィンレーを救出して一気にフィンレーがトラッシュパンダでTAKAを仕留め、初陣を勝利で飾っていますが、問題はカットプレーのシーン。
あれは、新リーダーのフィンレーに対するファンタズモの何らかのメッセージが込められているのだと思いますが
「オマエを助ける義理はない」とフィンレーをリーダー、もしくは仲間とは認めないという意思表示なのか
「自分の力で脱出してみせろ」とリーダーなら、ここは自分の力で凌いでみせてくれ・・という叱咤激励なのか
ファンタズモのコメントが無い以上はその真意は分かりませんが、試合後のハンドサインにファンタズモがなかなか応じなかった事、最終的には応じるも一人でサッサとリングを後にした事。
それらの行動に対して、フィンレーは不信感を募らせています。
フィンレー「ファンタズモは何様なんだ!外道わかるか!?」
外道「うーん…」
オーエンズ「まぁ、分かってくれるようになる…」
外道「ジェイの事をまだ引きずってるんだ」
フィンレー「フ〇ック、ジェイ・ホワイト!」
バックステージのこのコメントを見る限りは、フィンレーは怒りを滲ませているような気がしますが、この問題に関してはメンバー間で話し合いを持つしかないでしょうね。
とは言ってもファンタズモの気持ちも分からなくはありません。
今まで正規軍にいた実績もない若い選手が、バレットクラブにいきなり加入してきたかと思えば、堂々とリーダー顔されたとあっては、古参のメンバーからすれば面白くなくて当然です。
普通の会社に置き換えてみれば、誰もが持つ感情だと思います。
サポートに徹する事を徹底している外道や、大人の対応をみせてフィンレーを普通に受け入れているオーエンズはともかくとして、一度はジェイ不在時にチームの中心になる宣言をしたファンタズモが反感を持つのは、予測できていた事。
KENTA、石森のような実力派の選手や、最古参のファレ。 加入当初から反乱分子だったHOT
彼らが今、何を思っているのか知りたいですね。
ファンタズモのみが、不満の意思を行動に移したとはいえ、フィンレーがNJC一回戦を既に突破している一方で、ファンタズモはNJCの一回戦で既に内藤哲也に敗れ脱落している手前もあり、余り大きな事は言えないのが、悩ましい所。
しかし このまま何の解決もされないまま試合だけを重ねていくと、いつか不満が爆発してバレットクラブ内紛や分裂といった騒動に発展しかねません。
話し合いの場をもうけ和解するのか、試合の中で認め会う展開になるのかは分かりませんが、ジェイの追放により新たな展開を迎えたバレットクラブには、まだまだ一波乱二波乱ありそうな予感です。