1.4東京ドームの内藤哲也の試合後に、バックステージに突如現れ、内藤率いるロス・インゴベルナブレスとの全面戦争を宣言してきた拳王率いる金剛の一面。
昨年の一月に、総力戦の末にロスインゴが勝利を収めているのですが、その時には拳王は一切の言い訳もせずに「そんな軽い闘いじゃなかった」といい、敗戦については多くは語りませんでした。
あの負けが悔しくは無い訳はなかったでしょうが、余りにも口を閉ざしたままなので、仮に第2Rがあるとしても、まだ先の話だと思っていました。
それがドーム大会に登場した事で、両軍の対抗戦が1.21横浜アリーナ大会で急遽電撃決定。
その全容が1月6日に、記者会見で発表となりました。
少し驚いたのが「LIJvs金剛」で幕を開けた筈の対抗戦が蓋を開けてみたら「新日本プロレスvsノア」となっていた事。
まぁこれに関しては、今回はシングル対抗戦という事で決定しているので、それだとLIJの人数的に6試合しか組めないので、試合数が少なくなってしまう事から 両軍以外の選手が出てくるのはしょうがないし、それなら対抗戦を団体同士にスケールアップした方が、戦略的には得ですから これはしょうがないですね。
その対戦カードですが、これがまた興味津津
少しは出し惜しみして来るかと思いきや、見たいと思わせるカードがズラリと並んでいました。
ここでは「LIJvs金剛」の対戦にだけ絞るとするなら
BUSHI vs タダスケ
高橋ヒロム vs 大原はじめ
SANADA vs 征矢学
鷹木信悟 vs 中嶋勝彦
内藤哲也 vs 拳王
これは好カード連発しまくりなので、今からメッチャ見たい対抗戦です。
金剛サイドは船木誠勝が居ないのはともかく、Hi69まで昨年に引き続き不参加なのは、少し可愛そう・・・ティタンを来日させて 試合を組んであげれば良かったのに・・・
決定しちゃった物はしょうがないですが、この全対戦カードの中で、最も目を引くのは何と言っても内藤vs拳王でしょう。
LIJにも金剛にも明確なリーダーが居ないとはなっていますが、内藤と拳王が両軍の創設者であり 中心人物なのは明白なので、この2人を実質的なリーダーと見ている人は多いでしょう。
この対戦が実現する以上は、今度は多人数タッグで負けた時とは比べ物にならない位に、ハッキリと勝敗が決してしまうので、お互いに負けられない試合で有り リスクも最大限に背負った試合でも有ります。
それだけに大将戦に良い流れを繋ぐ為に、ポジションの近い物同士の試合が組まれているので、他の試合も重要な位置づけになってくるので、どの試合もリスクを背負った闘いになりそうです。
見ている側としては、そちらの方が面白いですが、実際の試合はさておき 少なくともこの記者会見での舌戦を見た限りは・・・
LIJの圧勝です。
金剛は、拳王がほぼ一人で喋っている感じでしたが、残念ながら空回りしている感が強く 内藤に軽くあしらわれており、最後は怒鳴った揚句に退場して行った時点で、金剛の負けは確定してしまった様に感じます。
鷹木が拳王の事を指して「戦場カメラマンみたいな喋り方」と茶化していましたが、ここは笑ってしまいました。 確かにあの間の取り方は、そんな感じですけど 相変わらず鷹木は、口が達者ですね。
BUSHIとタダスケのやり取りでも、タダスケが黙っちゃったのは良く無かったかな? 言い返せなくなったのなら せめて勢いで誤魔化す位な事はしても良かったかもしれません。
中嶋に関しては、良く喋る鷹木に対して中嶋の口数は少なかったですが、スカした感じでも無く あの余裕な感じは良かったと思います。過去に連勝している勝者側の余裕でしょうか。
鷹木vs中嶋はかなり楽しみな一戦になりそうですね。
金剛サイドで、この会見で最も健闘したのは大原でしょう
しょっぱなから大原の事を「覇王」と何度も連呼しまくっているヒロムに対して、何のアクションもしない大原には正直ガッカリしてしまいましたが、最後に少し盛り返しました。
海外ではハジメ・オーハラと呼ばれるから「ハオーと呼ばれているのかなと受け取った」
大原って あんな上手い事いえるんですね。
喋るのは拳王ばっかりじゃなくて スポークスマン的な立ち位置で、大原がもっと前面に出ても良い様な気がします。
しかし全体的なイメージとしては、LIJの圧勝です。
「新日本のコントに付き合わない」と言っていましたが、そこは喧嘩を売って来たのは金剛なので文句は言えませんね。
金剛の惨敗です。
でも最初に言っときますと喋りに関しては、内藤と鷹木に勝てるチームなんて そりゃあ居ませんよ。 プロレス界全体を見渡しても口数の多さと屁理屈の得意さでは右に出る物は居ない2人なので、口下手な金剛には勝ち目なんか無かったでしょう。
最初から負け戦でした。
ただリング上での闘いとなったら別です。
拳王もリング上では「差を感じない」と語っていましたが、そこに関しては全くその通りだと思います。 LIJには一流選手が揃っていますが、同様に金剛にも一流選手は揃っています。
少なくともLIJの5戦全勝って事は、まず無いでしょう。
メインとセミで、鷹木と内藤が共に勝利・・・って事も確実では無いと思います。
今回の対決でどちらに軍配があがるかは分かりませんが、やる度に勝敗はコロコロ変わる位に実力は拮抗していると思うので、対抗戦の勝敗に関してはどちらが勝つにせよ紙一重。
下手すると内藤と鷹木が、揃って負けてしまうと言う可能性だって充分に考えられます。
それ位に両軍の実力は均衡しています。
プロレスでは煽り合いも大切な要素かも知れませんが、やはり一番大事なのはリング上で結果を出す事なので、金剛にはこの会見での屈辱を晴らすべく リング上で熱い試合を見せて貰い LIJに一泡吹かせる位に燃えて欲しいですね。
LIJも国内最大手団体の人気ユニットとして 昨年に引き続き今年も順当に勝利・・・本当に5連勝する位の意気込みで挑んで貰えれば 間違いなくお互いの意地が交錯して 凄い対抗戦になると思います。
とにかく初めてでも無いにも関わらず、こんなにワクワクする対抗戦はなかなか無いので、どちらが勝つにせよ 両軍には最高の試合を見せて貰いたいです。
今年もPPV購入しなきゃ!!