新日本プロレスのKOPWは、発足と同時に何かと様々な方面で物議をかもし、今年になってからもKOPW保持者の鷹木信悟の再三に渡る改善要求などで、ある意味話題には事欠かないタイトルでした。
しかし新日本側はKOPWの待遇改善には、何故か本腰をあげて乗り上げようとしていなかった中で、12.22日後楽園ホール大会で、ようやく変化がもたらされる事になりました。
「KOPW」保持者の証しのトロフィーが、来年から正式にベルトに変更される事が発表されたのです。
他の王座と違い、KOPWは争奪戦のルールを選手の持ち込み制、そしてファン投票で決めるなど、とにかく独自色の強いタイトルである事を全面に押し出して オカダ・カズチカの提唱により、2020年に新設。
保持者の証しであるトロフィーは、ちんまりとしたサイズで、イマイチ権威が感じられないものだったので、2022年にKOPWを保持して、その価値を上げる為に尽力してきた鷹木は、何度も何度も問題提起を行ってきました。
しかし、それは聞き入れられる事もなく現在に至っていたのですが、今回ようやくの改善を発表。
結果的には、鷹木が提案してきた事が実現した形にはなりましたが、いささか遅い。
遅すぎました。
この日の試合に勝利を収めた鷹木は
「ハッキリ言っておいてやろう。オイ、新日本プロレス! 今さら遅ぇんだ、コノヤロー!」
と対応の遅さに、不満を爆発させた。
ご最もだと思います。オカダがKOPWを作ると言ったら直ぐに作ったのに、その後の鷹木の要望は、スルーしまくったのだから鷹木がキレるのも無理はないでしょう。
「俺がなぜ今年にこだわったか分かるか? 新日本にとって大事な年だろ? 旗揚げ50周年記念に相応しくトロフィーをベルトにしたらどうだって言ったんだよ。来年じゃ意味ねえじゃねえか」
と鷹木なりに新日本を思って主張だっただけに、会社の対応の遅さには疑問符がつきます。
かつて内藤哲也も「オカダの要望はすんなり通るけど俺の要望は通らない」と散々言っていましたが、鷹木も今は同じ気持ちなんでしょうね(汗)
新日本の対応の遅さとKOPWの軽視が結果的に招いたのは、鷹木の東京ドーム大会の不出場宣言とKOPWの卒業宣言。
新日本的にも鷹木クラスに、ボイコットされたのでは、かなりの痛手なのは言うまでもありません。
東京ドームでは、新たにベルトになって生まれ変わるKOPWを懸けたニュージャパンランボーが開催されますが、果たしてどうなってしまうのか?
勿論ドームまで、まだ日数は有るので、急転直下で事態が好転する可能性もあります。
しかし今回の事態を招いたのは、新日本の対応の問題です。
鷹木の要望を全て受け入れろ…と言う訳ではありませんが、新日本は選手の声にもう少し耳を傾けて、自団体のタイトルをもう少し大事に扱うべきでしたね。