11・5エディオンアリーナ大阪大会で、内藤哲也を下してIWGPUSヘビー級王座を防衛したウィル・オスプレイですが、そこに現れたのは海外武者修行中だった海野翔太でした。
海野はオスプレイを含むユナイテッドエンパイアを相手に、たった一人で見事な立ち回りを見せ 11・20有明アリーナ大会でのUSヘビー級王座挑戦を強烈なパフォーマンスで認めさせたのは、まだまだ記憶に新しいところ。
そんな海野には、現在思い描いている青写真があります。
まずは、オスプレイからUSヘビー級奪取。
そもそも海野は、2連敗しているオスプレイにリベンジする為に、帰国した部分もあるし、自身のこれからのポジションを確立させる為にも 凱旋一発目で躓く訳にはいかないので、ここでの王座奪取は大前提でしょう。
そして来年の1・4東京ドームでの内藤哲也との防衛戦を希望しています。
これはUSヘビー級に挑み オスプレイに敗れた内藤としては、突然降ってわいたありがたい話。
内藤にとっては、完全に潰えた筈の東京ドームメインの夢が再び叶えられるかも知れないという絶好のチャンスが、唐突に転がり込んできた事になります。
しかし仮に海野vs内藤が実現したとしても それがメインになるか?と言うのが一番の問題点。
普通に考えれば、最高峰の王座戦であるIWGP世界ヘビー級選手権が、メインになるのは決まっている事ですが、過去には1度だけIWGPヘビー級をさしおき、2014年にインターコンチネンタルがメインになった事はあります。
ただ あの時は棚橋vs中邑と当時の新日本が誇る極上カードを数年振りに切ってきたプレミア感と メインをファン投票で決定したという背景があっただけに、今回のケースとは全く違います。
海外から帰ってきたばかりの海野は、これから成長していく選手なので、王座戦とは言え、IWGP世界ヘビー級を差し置いて いきなりのドームメインには、団体としても不安はあるでしょう。
一方の内藤にしても 過去の実績は申し分無いにせよ、現時点ではオスプレイに連敗中と今の自分ではドームメインには立てない事は十分に承知しているようで、ワールドタッグリーグ優勝と年内のオスプレイへのリベンジ。
この2つを ドームメインに立つ為の自身への命題として掲げています。
タッグリーグ優勝の方はともかくとして、年内のオスプレイ撃破というのは、タッグリーグ終了後の12月の22、23日に後楽園で年内最終戦があるので、スケジュール的にはギリギリ可能ですが、容易ではありませんよね。
海野の王座奪取とあわせて この3つの条件をクリアして ようやくドームメインが見えてくる訳ですが、これまた難しい条件ですね。
内藤と海野が2人揃って オスプレイに勝利しなきゃいけないのは、かなりハードルも高いですが、条件をクリアしたとして海野vs内藤が本当にメインになるのかは、また別の話。
IWGP世界へビー級のジェイvsオカダよりも メインに相応しいのはUSヘビー級の海野vs内藤と認めさせるのは、至難の技でしょう。
果たして内藤の悲願である ドームメインの夢は叶えられるのか?
海野は新王者になり、一気にスターダムにのしあがれるのか?
正直な所 海野vs内藤がドームで組まれる可能性も、そしてそれがメインになる可能性もかなり低いと言わざるを得ません。
オスプレイが王座防衛した場合は、世界的な選手と防衛戦が組まれる可能性も高いので、そちらも気になる所ですが、海野や内藤には自身の目標や夢に向かって ひたすら突き進んで欲しいですね。
もし今回が駄目だったとしても それは必ず今後の糧になります。
東京ドームに向けて、USヘビー級戦線がかなりの勢いで、熱を帯びてきました。