新日本プロレスの柴田勝頼が、異国の地で完全復活宣言。
11・4の米国AEWで、オールアトランティック王者のオレンジ・キャシディに、まさかの王座挑戦を果たした柴田でしたが、結果だけで言えば無念にも王座奪取とはなりませんでした。
しかしこの敗戦は、確実に次に繋がる意味のある敗戦だったと思います。
柴田の長期欠場の原因となった硬膜下血腫は、箇所が箇所だけに、約5年半ぶりのタイトルマッチには、大きな不安もあったとは思いますが、ブランクを感じさせず欠場前と変わらぬ動きで、柴田は躍動して見せました。
攻める分には問題ないでしょうが、問題なのは受けに回った時で、脳へのダメージが心配される投げ技や顔面への攻撃などが、一番心配されていた部分ですが、キャシディのそういった攻撃も柴田は、見事に受けきって見せました。
結果的に試合には敗れてしまいましたが、あれだけの試合が出来るのなら
柴田は大丈夫。
そう感じさせる試合でした。
約10か月ぶりの試合を終えた柴田は「悔しいですね、マジで。結果もそうだし、動き的にも反省点だらけ。やっぱり戦場に戻ってきたんだな、リングの上って特別なんだなって。上手くいく事もあれば上手くいかない事もある。生きた心地を凄く感じました」
と充実感と反省点の入り交じったコメントを残していましたが、こう言ったコメントを見ると「柴田はやっぱりプロレスラー」なんだなと改めて思わされます。
こうなってくると 次は日本での柴田の復活を望んでしまいますが、日本ではアメリカ以上に柴田の復帰に対しては慎重な対応を取っています。
これは当然そうあって然るべきだと思うし、再び事故が起こってからでは遅いので、会社としては間違っていないと思います。
しかし それでも柴田本人からすれば、リングに立ちたくて立ちたくて しょうがなかったのでしょう。
医師からの許可を得ながらも、試合に出場する機会がなかった柴田は
「ずっとチャンスを狙ってました。日本で待ってたら一生来ないなと思って。今のやれる時期を逃したくなかった。今できる目いっぱいの試合をしたいので」
と試合をする為に、自ら積極的に動いた事も明かしています。
このコメントだけ見ると 新日本ではなかなか試合をさせて貰えないからアメリカに渡った・・・と受け取れますが、まさか柴田が新日本に無断で他団体に上がったとは考えられないので、あのコメントはあくまで表向きであって、新日本は復帰に際してのGOサインを既に出していると思われます。
なので、日本でも柴田の試合が見れる日は、近いのではないでしょうか?
さすがに、いきなりタイトルマッチとかは無理だとしても通常のタッグマッチとかなら直ぐにでも リングに立てる位のコンディションは、作っている様に感じます。
勿論100%安心という訳には行きませんが、復帰戦として当面最も濃厚なのは、来年の1・4 東京ドームでしょうか?
最後に柴田は、確かに
「既に動き出した」と言いました。
これは紛れもなくザ・レスラーの完全復活宣言!
時期は未定ですが、いよいよ柴田が本当に帰ってくるかも知れません!