現在 全日本プロレスで開催されている王道トーナメントですが、新日本プロレス代表として参戦中の永田裕志が、一回戦でヨシタツ
そして2回戦で芦野祥太郎を撃破して、準決勝にまで足を進めました
この所 他団体での第三世代の活躍が目立ってきてはいましたが、王道トーナメントでのこの永田の奮起は、正直に言うと少々予想外でした。
一回戦のヨシタツに関しては、ヨシタツには失礼ながら順当に永田が勝つだろうと予測はしていましたが、2回戦の相手が芦野と決まった時には、全盛期の永田ならともかく 現在の両者では若さと勢いに勝る芦野に分があるのでは・・・思っていただけに、蓋を開けてみるとバックドロップホールドで永田の完勝。
見事なまでに、予想を裏切ってくれました。
むかえる準決勝では、全日本のエース・宮原健斗との対戦が決まりましたが、永田にとってここが一番の正念場でしょう。
正直に言うと 今の宮原に勝つのは少々難しいかも知れません。
宮原からすれば全日本のエースとして、新日本の第一線から退いている選手に不覚を取る訳にはいきませんからね。
しかし永田には、他団体勢として初となる チャンピオンカーニバルと王道トーナメント両制覇と言う偉業達成に、どうしても期待してしまいます。
「素晴らしい選手が沢山いるのに世の中に届かない。じゃあ、俺を通じて世の中に届けてやろうじゃないですか。」と同じ業界に生きる人間として 全日本をもっと盛り上げる事を目標に掲げながらも「頂くものは頂く」と自身の野望もチラリと覗かせます。
その偉業に向けての永田のモチベーションの大半をしめているのは、現在ノアの看板リーグであるN-1に参戦中の小島聡の存在が、大きいでしょう。
GHCヘビー級を奪取してグランドスラムを達成した小島の存在は、同じ50代のレスラーとして何よりの励みになっているのは言うまでもありません。
共に他団体の大会に出場している現状で、永田の当面の目標は、新日本の大会で
永田が王道トーナメントのトロフィーを、そして小島はN-1のトロフィーを持参して同時にお披露目する事
だと言います。
これは、なかなか難易度の高い目標ですが、出来る事なら達成して貰いたいです。 もちろん全日本やノアからすれば「そうはいくか!」となるのが当たり前ですが、だからこそベテラン勢の星として 小島には再びノアの頂点を取ってもらい、永田にも全日本の頂点を取ってもらい、第三世代はまだまだやれるんだ!と言うのを示してほしいです。
それこそが第三世代健在の証明にもなるし、今こそがそれを示す絶好のチャンスです!