棚橋vsモクスリーの実現の可能性

4・16新日本プロレスの米国・シカゴ大会で行われた日米ともに、大注目の一戦ジョン・モクスリーvsウィル・オスプレイのシングルマッチ。

 

試合は激しい場外乱闘に椅子が飛び交う展開となり、双方が流血に追い込まれるなど大荒れの展開となりました。

激しい攻防の末に、ヒドゥンブレイドをカウント2で返し、ストームブレイカーを切り返したモクスリーが、最後はパラダイムシフトから高角度式に繋いで死闘に終止符。

 

実力者ならではの純粋な技術の応酬のプロレスになるのかと思いきや、モクスリーが得意としているラフファイト中心に試合は進みましたね。 それに対応していたオスプレイも流石でしたが、試合終盤は正に技術のぶつけ合いで、両者の持ち味を充分に活かした熱戦でした。

「過酷な戦いだった。オスプレイは才能はあるが生意気なガキだとばかり思っていたが、とんでもない意地を持ったヤツだった。リスペクトしかない。こいつは逃げも隠れもしなかった。俺はいま、コイツをヒロシ・タナハシ以上に認めている」と試合を終えたオスプレイを認める発言しながらも さりげなく棚橋弘至をチクリ。

 

と言うのもモクスリーは、約3年前から棚橋戦を熱望していたが、今に至るまで対戦は実現していません。

「お前はずっと逃げ回っている。もうこれ以上は待てない。ワシントンDC…お前が俺の挑戦を受けるというなら、これが最後のチャンスだ。挑戦を受けないと言うなら、髪を引っ張って無理やりにでもワシントンDCに来させてやる。この俺がニュージャパンのエースだ」と5月14日のワシントン大会での対戦を要求しており、実力行使も辞さない構えですが、これは果たしてどうなるでしょうか?

 

棚橋からすれば世界的な知名度を誇るモクスリーとの対戦から逃げたと言う事は無いと思いますが、今はまだ「その時では無い」と判断していたからこそ、モクスリーとの対戦に動き出さなかったのでしょう。

しかし今後の展開次第では、状況も変わってきます。

 

棚橋は5・1福岡PayPayドーム大会でオスプレイとのIWGPUSヘビー級王座戦を控えています。

本来は外国人を中心に展開していたUSヘビー級も 最近はコロナ禍の影響もあり日本人同士の対決が主流となっていました。

なのでUSヘビー級を本来の形に戻すには、棚橋としても強豪外国人を迎え撃ちたい筈。

となれば、モクスリーは元USヘビー級王者だし、実力的にも格的にも知名度的にも これ以上の相手は居ないでしょう。

 

つまりPayPayドームでオスプレイを撃破して、IWGPUSヘビー級を奪取した時こそ、棚橋がモクスリーの名前を口にする時だと思っています。

棚橋vsモクスリーが実現すれば、正しくドリームカードですが、それにはオスプレイ撃破が最低条件なので、モクスリー戦を実現するには、棚橋にとっては過酷で厳しい道のりになりそうです。