一時期のNOAHでは、試合がより過激化していった時期があり、ビックマッチともなると断崖式の技は必ずと言って良い程繰り出されていました。
言うに及ばず固いフロアに、エプロンから叩きつける断崖式は危険な技ですが、今まで見てきた中でも特に「痛そうだった技」が、KENTAの断崖式ファルコンアローです。
KENTAは以前からファルコンアローを得意としていましたが、2006年に宿命のライバルとも言うべき丸藤正道とのGHCヘビー級選手権で断崖式を初公開。
かつての四天王プロレスを丸藤とKENTAなりに、体現したかの様な凄まじい激闘で、その終盤にエプロンサイドの攻防で繰り出されたのが、余りにも強烈で余りにも非情な断崖式ファルコンアローでした。
まあ断崖式なんて どれも痛そうなんですが、ただ場外に放り投げる断崖式とは違って この技の場合はしっかりと相手を叩きつけるのだから、見ている側としてもその痛みが伝わってきました。
場外には、幾らマットが敷いてあるとはいえ
硬い地面に背中から、落とされる衝撃は計り知れないだろう。
案の定、丸藤はかなりキツそうに悶絶しており
このままリングアウト負けになっても可笑しくない程の
説得力がありました。
現在では、この時以来 この技は使用されていないが
丸藤と再び、ベルトを賭けて闘う時に解禁する様な気がします。
KENTAも、こんな危険技を出したのは
相手が、丸藤だったからに他ならないでしょう。