スペル・デルフィンのデルフィンスペシャル2号

独創的なオリジナルの技を数多くもち、強烈なキャラクターを放つスペル・デルフィンですが、最も有名なのはスイングDDTやデルフィンクラッチでしょう。

しかし同様に、初期の頃から得意としていたオリジナルの必殺技もあります。

それがデルフィンスペシャルです。

 

デルフィンスペシャルは幾つか考案され、それぞれナンバリングされているのですが、その中でも最もフィニッシュ率が高かったのが、デルフィンスペシャル2号

ジャーマンスープレックスを決めてから、すかさず後転で相手を跨ぎ、相手を引きずり起こしてから、クラッチを変えてタイガースープレックスで投げる連続技。

  

元々スープレックスを得意としていたデルフィンが、2つのスープレックスを組み合わせたオリジナル技なのですが、これを見た時は「これが許されるなら2発目はドラゴンやクロスアームでも新しい技になるじゃん」と思った物です。

まぁ 技の組合せ次第で、際限無く新技を増やせそうですが、こう言うのはやったもん勝ちなので、これを発明したデルフィンの勝ちと言う事でしょう。

 

当時はローリングジャーマン系の技は、まだ見慣れない時代だったので、この技の出現は革新的だったし、間髪いれずにもう一発のスープレックスを叩き込む事で、充分に説得力もある技になっていました。

ただ「間髪いれずに」と言いましたが、毎回巧くいくとは限らず、一発目を打った後に巧く後転できず元の体勢に戻ってしまい、結局もう一度やり直す事も度々ありました。

ここに関しては、その時のコンディションや試合の疲労とダメージも大きく関わってくるので、しょうがない部分はあるのですが、結果的に「間髪いれまくり」になってしまう事があるのは、ご愛嬌です。

 

それでも数あるデルフィンスペシャルの中でも最高位の技で、強敵との試合や大一番でフィニッシュになる事も多い技でした。

宿敵ザ・グレート・サスケとのライバル決戦を制したのも、成長著しい大谷晋二郞のリベンジを阻止したのもこの技で、デルフィンにとって奥の手と言える技の一つ。

  

近年では新たに開発された技も多い為に、以前に比べて使用頻度は減ってしまいましたが、未だに大好きな技の一つです。

普通は技をシリーズ化する時は「Ⅰ~Ⅲ」とか「α、β、γ」とかカッコ良い ナンバリングをする物なんですが、デルフィンスペシャルに関しては1号、2号、3号ですからね。

 

それが またデルフィンらしくて良い感じです(笑)。