エムズアライアンス活動休止へ

3·13 NOAHの横浜武道館大会で、丸藤正道が、武藤敬司ら”M”のイニシャルを持つ者だけで結成されるユニット「エムズアライアンス」の活動休止を宣言した。

 

エムズアライアンスは2020年6月に、武藤と丸藤の意気投合をキッカケに結成されたユニットで、望月成晃、宮本裕向、船木誠勝、田中将斗ら錚々たる顔触れの面白いユニットでした。

元SKE48の松井珠理奈さんも メンバーに名を連ねており一般層へのプロレスの普及に努めており、武藤&丸藤でGHCタッグも獲得するなど、話題性も含めてその勢いは素晴らしい物がありました。

 

しかし今年に入ると失速してしまい、船木が拳王を撃破してGHCナショナル王座を奪取するのと同時に、まさかの金剛への移籍を表明。

これにはセコンドに就いていた 望月や田中も混乱してましたが、そりゃあそうですよね。

ユニットにとっての不運はまだ続き、今度は武藤が左股関節唇損傷による長期欠場となり保持していたGHCタッグ王座も返上。

 

そのGHCタッグ王座の新王者を決める為のトーナメントが、3.13で開催され王座奪還に燃える丸藤は、望月との同門タッグでトーナメントに挑みました。

しかしここでも予想外の結末が待ち受けます。

一回戦で清宮海斗&稲葉大樹の新世代コンビと激突した丸藤は、安定の試合運びで試合を優勢に進めるも 稲葉を相手にフィニッシュの不知火を狙った所を、巧く逆さ押さえ込みに切り返されてしまい、何とよもやの3カウントを献上してしまいます。

 

稲葉としては丸藤からの初勝利は正に大金星ですが、丸藤としては痛恨の敗戦。 

武藤と船木が離脱してしまった今だからこそ 再びベルトを手にしてエムズアライアンスに勢いを取り戻したい所だったと思いますが、ここでの敗戦はエムズアライアンスの今後についても大きな影を落とす事になるでしょう。

それだけに格下の相手に負けた事は、ユニットの中心人物としても 一選手としても相当に悔しいでしょうし、欠場中の武藤にも申し訳ない気持ちがあったでしょう。

 

一時は納得のいかない様子も見せた丸藤でしたが、バックヤードに戻ると冷静さを取り戻したかのように語り出します。

「ずっと考えていたんだけど、このユニット、ひとまず活動を休止しましょう。武藤さんが欠場して船木さんが居なくなって、宮本君もどこで何しているか分からない。勝手かも知れないけど、5人で嵐だと思っているんで。一人でも二人でも欠けてしまったら嵐としてのグループ活動はできない」

と まさかの活動休止宣言。

 

この5人が嵐だったと言う事は、ひとまず置いておいて 唐突にも思えるこの解散宣言は、丸藤の中では確定事項だったのかも知れないし、ここでタッグ王座を獲れていたらユニットに勢いが戻るので、もしかしたら活動休止には至らなかった可能性も有ります。

そればっかりは、丸藤にしか分からないので何とも言えませんが、メンバーの望月も丸藤の意志を尊重して 活動休止を受け入れた事で、残念ながらエムズアライアンスはこの瞬間をもって約1年半の活動に幕を閉じました。

 

「絆はどんどん強くなっていったし、楽しい思い出ばかりだったけど、解散じゃなくて活動休止。やっぱり俺達は5人そろって嵐だから。コンディションと気持ちが整った時に再結成しましょう」

この5人が嵐と言う事は、取り敢えず置いといて、いずれ再結成の可能性もある事を丸藤は匂わせていましたが、武藤あたりは飽きっぽいから 正直もう無い様な気もします(汗)

プロレス界は何が起こるのか分からないので、絶対にとは言えないですけどね!

 

最近はユニット抗争が中心となっているので、マンネリを防ぐ為の決断と言う側面もあるらしいので、丸藤を初めとするエムズアライアンスの元メンバー達は、これからは個人闘争に打って出て来るかも知れません。

マンネリ防止を狙って・・・と言うだけで、NOAH全体の事を考えての行動である事も間違いないんですが、丸藤は立場上 どうにも自分は一歩下がって 若手達にスポットライトを浴びさせる節があるので、丸藤が自分の事だけを考えて 個人闘争に本格的に出て来るのなら大歓迎です。

 

仮に現王者の藤田和之や船木誠勝と 丸藤がタイトルを懸けて闘う姿を想像するだけで、ワクワクして来るし エムズアライアンスが活動休止をした事で、NOAHのユニットにも変動が起こる可能性も充分にあります。

望月は、まだ実現していない丸藤とのシングルも視野に入れていると言います。

 

エムズアライアンスは刺激的なユニットでしたが、活動休止によって生まれる新たな流れもまた刺激的な流れになりそうな予感です。