タイガースープレックスと言う技は、見た目も美しく 完成度の高い技なので、非常に好きな技です。
レスラーの中でも人気のある技で、使い手は多く また派生技も多く開発されていますね。
その中でも歴代タイガーマスクが、タイガースープレックスを使うのは当然として、タイガーマスクから派生した様な選手も中には居て、その選手達もやはりタイガースープレックスを使うか、もしくは派生技を使う事が多いです。
2004年に、NOAHでデビューした謎の覆面レスラー(謎?)タイガーエンペラーのオリジナルホールドに、タイガースープレックス‘04と言う物があります。
相手の背後から、片腕をチキンウイングに捕らえ もう片方の腕で、相手の太腿を抱えながらの変形タイガースープレックス。
タイガーエンペラーは、NOAH発のレスラーと言う事で、中の人は”あの人”ともっぱらの噂なので、三沢光晴の影響を色濃く受け継いでいます。
三沢と言えば、言うまでもなく2代目タイガーマスクであり、エンペラーに関しては歴代タイガーとは、別枠の2代目から派生した特殊な存在。
2代目タイガーマスクの、流れを汲むレスラーらしく そのネーミングも2代目式で2004年に考案した事からタイガースープレックス‘04と命名されています。
NOAH系のレスラーは、タイガースープレックスのクラッチや 命名方式に至るまで、三沢の流れを汲んでいるのは、良いですね。
そんな所でも三沢光晴の意志は、しっかり、根付いているのを感じ取る事が、出来るようです。
タイガーエンペラー自体が、滅多に出現しない レアなレスラーなので、この技を見れる事は余りありませんでした。
そうこうしている内に、2006年を最後にタイガーエンペラーは姿を現さなくなり、同時にタイガースープレックス‘04も他の使い手が居なかった為に、完全に見る事の出来ない幻の技になってしまいました。
好きな技だったので、非常に残念だったのですが正体と噂される、”あの人”は色々な姿を、持っていて忙しそうだったし、素顔としても徐々に頭角を現してきた時期だっただけに、別のキャラクターを演じている余裕なんて無いだろうとは思いながらも どうせなら本格的にマスクを被ってタイガーエンペラーに専念して欲しいと個人的には、思っていました。
個人的には、姿だけなら本家のタイガーマスクよりカッコ良いと思っていたので、 タイガースープレックス‘04 同様に、タイガーエンペラーと言うキャラクター自体も勿体なかったと思います。
しかし2008年に、タイガーエンペラーの正体と噂される”あの人”が、突然 タイガースープレックス‘04 を繰り出したのには、驚きました。
こうやって素顔でも奥の手みたいな感じで、たまに出してくれるのなら嬉しいですけど、マスクマン好きとしては、タイガーエンペラーと言うマスクマンがカッコ良過ぎたので、完全にそちらに専念するか・・・あるいは2つの顔を使い分けるかにして欲しいなとは、今でも思っています。
”あの人”が タイガースープレックス‘04 を使うのも悪くは無いんですけど、やはりタイガーエンペラーの タイガースープレックス‘04 と言うのが、最もしっくりくるんじゃないでしょうか。