負け続ける潮崎豪に浮上の目はあるのか?

一昨年から去年にかけて 武藤敬司に敗れGHCヘビー級を失うまでは、凄まじい防衛戦の連続で、間違いなく潮崎豪がNOAHを引っ張っていました。

しかし怪我による欠場をしてからと言うもの王座を失って以来は、目立った活躍も有りませんでした。

 

今年に入ると元日決戦で「アイ・アム・ノア」を懸けた一戦でGHCヘビー級王者・中嶋勝彦に敗れ、1.4では同じく元日決戦で拳王に敗れた清宮海斗にも完敗。

そして今シリーズに入ると潮崎は、何とか現状を打破すべく、トップクラスとのシングル4連戦と言う試練を己に課して 完全復活をこのシングル4連戦に懸けました。

 

この闘いできっと”何かを掴める”と復活への足がかりにしようと挑んだ筈ですが、潮崎に待ち構えていた現実は残酷な物でした。

 

1.27 杉浦貴

2.9 田中将斗

2.10 丸藤正道

2.11 拳王

 

シングル4連戦を終えて まさかの全敗。

完全復活を目論んでいた筈が、更にドン底に落ちる結果となってしまいました。

 

一体何がいけないのでしょうか?

試合に覇気が無い訳でもないし、勝利への欲が見えない訳でも有りません。

相変わらずチョップは爆音を会場に響かせて物凄い迫力だし 試合内容が悪い訳でも決してありません。

ただ 結果だけが付いて来ないのです。

 

何が悪い訳でもないので、こうなって来ると只ガムシャラに闘い勝利を掴むしかないのですが、それでも結果が付いて来ないと言うジレンマ。

潮崎はかなり 苦しい状況に立たされていると思います。

 

しかし新日本との対抗戦で見せた試合は素晴らしい物でした。

乱入、反則三昧のハウスオブトーチャーに一歩も引かずに、力でねじ伏せ勝利した姿を見たら 今現在 何故こんなに勝てないのかが、不思議な位です。

 

かつてNOAHを退団して 再び出戻ってきた時、観客や選手達に厳しい視線や言葉を浴びせられもしましたが、NOAHを守る為に必死に闘う姿を見せる事で、徐々に信頼を取り戻し いつしか「アイ·アム·ノア」を叫ぶまでになっていました。

 

今回のスランプもあの時と似た様な状況だと思います。

例えすぐに結果はついてこなくても必死に闘う事で、必ず道は開ける筈です。

 

2022年は、まだ始まったばかり。 

一昨年はMVPを取りそこね、去年は負け試合でのベストバウト受賞。

今年こそは、勝ち試合でのベストバウトとMVP受賞の目標を叶える為の時間は、まだまだあります。

 

焦らず一試合一試合を必死に闘えば、必ず活路が開けて、強く頼もしい潮崎が再びリングの上で「アイ·アム·ノア」を叫ぶ日が来ると信じています。