自らのレガースに、トンファーを仕込んで放つ 低姿勢の相手への頭部や顔面への蹴り。
いわゆるトンファーを使ってのバズソーキックで、タイガースマスクが2008年にルードに転向してからの新必殺技で、只でさえバズソーキックと言うのは、鍛えようのない顔面に蹴りを叩き込む反則級の技なのに、硬いトンファーを使う事で、更に反則級の技になるとんでもない技です。
反則級と言うか・・・まぁ思いっきり凶器を仕込んじゃってるので実際に反則なんですが、
一応5カウント以内なので、レフリーも大目に見てくれます(笑)。
多少は見ても見ぬふりをしてくれる・・・かも知れないです
2007年頃のタイガースマスクは大阪プロレスのエース格で、正統派のベビーフェイスとして熱い試合を展開していたんですが、ルード転向後のタイガースは反則やレフリーへの暴行で
不完全決着の繰り返し。
これには正規軍のタイガースを応援していたファンからすれば、ショッキングだったかも知れません。
悪役になったレスラーが転向初期は悪の限りを尽くして 勝敗よりも相手を叩きのめす事を優先するのは、ルード転向後の常套手段ですが、タイガースクラスのエース格の選手の暴れっぷりは中々インパクトがありました。
たまに、マトモに3カウントを奪ったかと思えば、凶器を使用しての一撃 悪魔組曲二短調でのフィニッシュだったので、タイガーススープレックスで格好良く勝利するタイガースを見たいと思っていた人は多かった筈です。
しかし悪魔組曲二短調と言う技は、凶器に頼ったイージーな技に見えるかもしれませんが、あれでいて仕掛けるまでに、プロレス頭を使う技です。
何せトンファーをレガースに仕込まなければ、悪魔組曲二短調は発動しないので、対戦相手の前にまずはレフリーのブラインドをつく 有る意味レフリーとの闘いからスタートしなければならない技だからです。
プロレスでは5カウント以内なら反則は許されると言っても、さすがに足に凶器を仕込んでいる所を現行犯で目撃されて、容認してくれるレフリーは居ません。
いかにレフリーの目を盗むか??
ここが重要になって来る訳ですね。
セコンドを巧く使ってレフリーを引き付けさせるか
わざとレフリーにぶつかって敢えて失神させるか
方法は色々ありますが、相手と闘いつつ尚且つレフリーにバレない様に、トンファーを足に仕込む作業から入らなければ、フィニッシュにまで持っていけないのですから、正統派時代よりも ずっと頭を使って闘う事を要求されるんですよね。
一度仕込んじゃえば、こっちの物で一発決まっちゃえば3カウントは奪えるので、試合後になってから凶器を仕込んでいたのがバレたとしても、判定が覆る事は早々ありません。
ベビーフェイスよりも ヒールの方が頭が良くないと出来ない・・・とは良く言われますが、正しくそれを体現する為の技ですね。
頭の良くない人は、悪魔組曲二短調は出来ません。