ここ最近のNOAHを観ていて思います。
谷口周平は、これで良いんだろうか?
谷口は2005年にプロレスラーとしてデビューし、4人同時にデビューした中で唯一のヘビー級戦士で、レスリングの猛者でも有ったので、同期の若手の中でも間違いなく期待はされていました。
2007年には、若手主体のモーリシャス杯に出場して 実績的に何故大会に参加させられていたのか分からない、先輩に当たる石森太二を抑えて堂々の優勝。
この時点で若手No.1のポジションをキープしていました。
期待値の高さとは裏腹に、どうにも伸び悩む毎日が続く中、2012年にはKENTA率いるNO MERCYに加入し、マスクを被ってマイバッハ谷口に変身。
まさかのヒールターンには驚きでしたが、刺又攻撃やマイバッハボム等 マスクのデザインはさておき、これはこれで良い路線だった様な気がします。
この時期には、これまで勝った事の無い潮崎からも、初勝利をあげており 近い将来もっと上に来るな・・・と そう思わせる物はありました。
しかし、月日は流れど実績はGHCタッグ止まりで、シングル王座にも何度か挑戦はするが今一歩手が届かず、次第に存在感も薄れて来ます。
2016年に潮崎が鈴木軍から暴行を受けている所に、何と谷口が救出に現れマスクと決別し4年振りに素顔でのファイトをする事になります。
リングネームはそのままで違和感はありましたが「いよいよ正統派路線で谷口来るか!?」と思いましたが、またもや大きな活躍は出来ずに、再び存在感が薄れてきてしまいます。
2019年には、唐突にリングネームを谷口周平に戻すも、特にそれ以外は変わった様子はなく ブレイクと言うには縁が無い毎日。
そのポテンシャルは素晴らしいだけに、非常に歯がゆい・・・
恵まれた体格とアマ時代の優れた実績
ジャーマンスープレックスや、マイバッハボム・ツヴァイ 使う技は素晴らしいのに、何故ブレイク出来ないのか?
不思議でしょうがありません。
そうこうしている内に、2021年モハメド・ヨネの呼びかけにに応じてタッグを結成。ファンキー・エクスプレスなる、ファンキーな風貌で一見するとコミックレスラーのように変貌してしまいました。
えっ?
ちょいまって!
谷口周平の行きつく先は、そこで良いの?
更にファンキー・エクスプレスのリーダー「キング」を決定する為に、メンバーの谷口、ヨネ、斎藤彰俊、井上雅央による4WAYマッチで、谷口が優勝してキングに決定。
「キング・タニー」に改名した。
何で、こんな事になってしまったんだろう。
将来を希望されていた大型新人は、実績にも人気にもイマイチ恵まれずNOAHのメインストーリーに乗る事が出来ずに、気が付いてみれば もう44歳。
ここからの軌道修正は、少しばかり難しいかも知れません。
ファンキー・エクスプレスの方向性その物を批判している訳ではありません。
数いるレスラーの中で、こう言う役割の人間が居ても良いし、こう言うパフォーマンスもプロレスです。 そこは否定しません。
でも谷口周平と言うレスラーが、本来立つべき場所はここじゃなかった。
それは間違いなく そう思います。
10年位前は、将来は潮崎豪の対角線に立っている存在だと思っていました。
試行錯誤の末に行きついた先がこの道だったとして、本人がこう言うプロレスをやりたかったのなら、それはどうしようもありません。
この道に進んだ事が悪い事ではありませんが、本人にもう少し野心が有れば、谷口周平と言うレスラーの立ち位置は、違った物になっていたかも知れません。