新日本プロレスで現在開催中のG1クライマックス
Aブロックは、鷹木信悟、内藤哲也、飯伏幸太の3人がリーグ戦突破すると言うのが大方の予想だったと思われます。
勿論 他の選手にも充分チャンスはありますが、どうしても57年組が同ブロックと言う事で「誰が抜け出すのか?」と言う見方をされるのは、しょうがない事。
しかしAブロック3日目にして、早くも波乱の展開が待ち構えていました。
その波乱の中心に立ったのは、ザック・セイバーJr.
その実力は誰もが認めながらも、新日本での実績はニュージャパンカップ優勝とIWGPタッグまでで、IWGPヘビー級やG1クライマックスには、手が届いていませんでした。
ですが、もしかしたら今年のG1・・・ザックが来るかも知れません。
9月26日の神戸ワールド記念ホールで、伏兵ザックが優勝候補の一角とされており今大会に再起を懸ける飯伏から、クラーキーキャットで完璧なギブアップ勝ちを収めました。
Aブロックは、この日で開幕からまだ3日目ですが
開幕戦で、内藤哲也
2戦目で、鷹木信悟
そして3戦目で、飯伏幸太
何と開幕から3日連続で、優勝候補3人から全てギブアップで、3タテしてしまったのです。
普通ならば、ザックのこの日程はかなりキツイ日程な筈なんですが、ここを自分の得意の展開で乗り切った事で、一気にAブロックの優勝候補に浮上してきました。
当然ザックなら実力的に、この3人に勝つ事も不思議ではないのですが、まさか3連勝とは想定外なだけに、こうなった以上は「ザックを誰が止めれるのか」が、今回のG1の今後一つのテーマになってきそうです。
ザックの次戦は、同じく3連勝中のグレート-O-カーン。
星取り的には、オーカーンには欠場してしまった内藤戦の不戦勝が入っているので、現在の試合数は同じでも得点ではオーカーンが上回っています。
しかし全勝同士の対決と言う事で、この試合に勝った方がリーグ突破に大きく前進する事になります。
まさかザックvsオーカーンが、こんな注目の一戦になるとは思いもしませんでした。
「お前らの優勝予想はゴミ箱行きだ!」
ザックの試合後のこのコメントは、自らをダークホースにすら数えなかったファンに対して、実力行使による痛烈な批判とも言えますが、これを言えるだけの結果を実際にリング上で残しているのだから、誰にも文句は言えません。
この日 敗れた事で2敗目を喫し早くも後が無くなり リング下で崩れる飯伏の表情は印象的でしたが、同時にリング上で自信に満ちた表情を見せるザックの表情も印象的でした。
Aブロックは本当にこの勢いで、ザックが一気にリーグ戦突破を果たすかも知れません。
ダークホースなんかでは有りません。
優勝候補です。