新日本プロレスでは、現在G1クライマックスが開催されており、激しい点取り争いが始まったばかりですが、その中でも存在感で飛び出したのが、ザック·セイバーJr.です。
開幕戦でいきなり、内藤哲也を破ると 2戦目では現IWGP世界ヘビー級王者·鷹木信悟をも破る大金星!!
いきなり優勝候補と目される2人に、完勝とも言えるギブアップ勝ちを納めてしまったのです。
いや大金星と言っては、失礼ですかね。
ザックは元々それだけの実力を持った選手なので、良く考えたらそこまで不思議な事ではありません。
2009年にまだ新日本のリングに闘いの場を求める前に鷹木とは、ドイツの団体で対戦しており、その時は鷹木の勝利。
今回は12年越しの雪辱で「現王者のアイツに勝てて特別な気分だ」と勝ち誇る姿は、自信に満ち溢れていました。
序盤にて早くも大きな山を越えた感のあるザックは、もしかしたらこのまま一気に優勝もあるかも知れません。
かつて全くのノーマークだったニュージャパンカップで、内藤哲也、飯伏幸太、SANADA、棚橋弘至を連破して、まさかの優勝をかっさらった過去もあるし、G1優勝は本当に有り得る事です。
そんな好調なザックが、思い描く青写真があります。
来年早々に開催されるレッスルキングダム3連戦を引き合いに出して、まずはG1を優勝してIWGP世界ヘビー級への挑戦権を獲得する事を大前提として
「俺の計画はとてもシンプルだ。最初の大会(1.4東京ドーム)でIWGPタッグ王座の防衛戦を行う。次の夜にはウィル・オスプレイを倒す(1.5東京ドーム)。
そして最後の大会(1.8横浜アリーナ)でIWGP世界ヘビー級タイトルを獲得する。俺こそが世界最高のレスラーである事を証明するよ」
かなりハードであり、壮大な計画です。
しかしG1開幕2戦を見るに限って、本当に達成してしまいそうな恐ろしさも感じます。
ザックの試合は、瞬時にバキバキ関節を極めて来るので、見ていて本当にハラハラするし、そこがザックの観客を掌にのせる巧さでもあるのでしょう。
ザックはIWGPを巻いたとしておかしくない……と言うよりもIWGPを巻くに相応しいレスラーである事に間違いありません。
昨年から続くコロナ禍の中で、祖国にも帰らず日本に留まり新日本で戦う事を選んだザックには報われて欲しいとも思います。
そこから更にザックの計画には、続きがありました。
「俺の最初のIWGP世界王座防衛戦の相手は、日本のドラゴン(鷹木)ではなく〝アメリカン・ドラゴン〟になるかもしれないね」
とドリームマッチの実現をちらつかせます。
アメリカン·ドラゴンとは、言うまでもなく世界的スーパースターであるブライアン・ダニエルソンの過去のリングネーム。
ダニエルソンのザックと戦いたいと言うメッセージを受けての返答ですが、実現すれば物凄いドリームマッチです。
つい先日AEWで行われたケニー·オメガvsブライアンにも引けを取らないドリームマッチ
どこの団体のどこの会場になるかは分かりませんが、是非実現して欲しいカードですね。
個人的には今回のG1は、復活した棚橋の優勝を期待しているのですが、ここまで具体的な展望を聞かされると、少しザックの優勝も期待してしまいます!!