鈴木みのるが、フリー参戦していた全日本プロレスを離れ、新日本プロレスに闘いの場を求めたのが、2011年。
当時同じくフリーとして新日本に参戦していた小島聡率いる小島軍(仮)のメンバーをゴッソリ自分の仲間に引き入れ 「鈴木軍(仮)」→「鈴木軍」として勢力を拡大して行き 新日本で暴れ始めてから10年の月日が経ちました。
10年の月日が経てば、当時バリバリだった鈴木も人間である以上は歳を取るし体力も落ちて来ます。
その逆に当時は、もっぱら負け役だったタイチなどは、年齢的にも脂の乗り切っている時期を迎えJr.ヘビー級からヘビー級に転向も果たし これまでに様々な実績も積み重ね 確実に新日本内でもポジションを上げています。
鈴木のここ数年は、G1クライマックス落選や 手下だった筈のタイチやザック・セイバーJr.に、同門対決でフォール負け
明らかに鈴木が、かつての勢いを潜めている事から
「タイチが鈴木を追放し軍団を乗っ取るのでは!?」
「そろそろ鈴木は新日本撤退か!?」
様々な憶測が飛び交うようになりました。
そんな中2020年からタイチ&ザックが、IWGPタッグ戦線に乗り出しタッグ王者に輝きます。
その間 鈴木も鷹木信悟からNEVER無差別級を奪取するなどの活躍はしていましたが、短命に終わってしまう一方 タイチ&ザックは常にタッグ戦線の中心に位置しており、新日本に置ける存在感ではいつの間にか完全に逆転していた様に感じます。
2021年にタイチの保持するIWGPタッグに、挑戦要求をしてきた後藤洋央紀&YOSHI-HASHIに対してタイチは、有る条件を突きつけます。
後藤&YOSHIが石井智宏と保持するNEVER無差別級6人タッグ王座に、挑戦させろと言う事。
まぁこれは当然の要求でしょうが、タイチ達はBOSSの鈴木みのるを加え 6人タッグ挑戦が決定し 連日6人タッグ王者と激しい前哨戦を繰り広げて行く事になります。
その前哨戦で、鈴木と石井が激しくやりうのですが、ここのバチバチは顔を合わせればいつもの事なので不思議でも無いのですが、試合後に石井が鈴木に対して痛恨の言葉をぶつけてしまいます。
「鈴木、鈴木軍って言うわりには、ここ最近じゃテメエが一番存在感ねぇな。どうしたんだ、ああ? もっと来いや。もっと暴れてみろよ。もっとメチャクチャにしてみろ」
「じゃないとお前の影がだんだん薄くなるぞ? 鈴木、お前らが負けたら鈴木軍からタイチ軍になれよ」
これは鈴木にとっては、痛すぎる言葉
最近では、タイチやザックの成長の陰に隠れ 鈴木本人が影が薄くなっているのは事実なので、ここまで言われてしまっては今一度 鈴木軍のボスとしての威厳を何としても示さなくてはなりません。
かくして迎えたNEVER無差別級6人タッグ選手権
結果は、鈴木がGTWで後藤に敗れ 王者組の防衛・・・
鈴木軍がベルトを獲れなかったのは、しょうがないとしても試合に敗れたのが鈴木だったのが、今後の鈴木軍にとって大きな問題となるかも知れません。
IWGPタッグを持っているタイチ&ザックと比較して 負け役になってしまった鈴木。
最近長らく勢いが衰えているこの状況で、鈴木はボスで居られるのか?
石井が言っていた様に「タイチ軍」とすべく タイチが鈴木に反旗を翻したらどうなってしまうのか?
仲間達から信頼を失わない為には、リング上で結果を出す事が一番の近道ですが、いよいよ今年の下半期は、鈴木みのるにとっての正念場となって来そうです。
何かしらの王座奪取
最低でもG1にエントリーされる事
ここいらは最低条件になりそうですが、果たして鈴木の今後はどうなるのか??