7月25日の新日本プロレス 東京ドーム大会は、熱戦の連続の内に幕を閉じましたが、同時に不満な点もありました。
その最も足るものが、凄まじい激闘だったメイン終了後に、余韻を書き消すかのように、鷹木を襲撃して会場内の空気をメチャメチャにしたEVILの乱入劇です。
乱入なんてのは、プロレスでは良くある事だし次へのストーリーに繋がる重要なプロセスでも有るので、乱入事態は構いません。
バットエンドのエンディングも 毎回がハッピーエンドで終わる必要も無いので、たまにバットエンドがあるのも良いと思います。
ただ年間最大のビックイベントの東京ドームで、これはやめて欲しいですね。
去年の1.5でもKENTAが、似た様なことをやってるし ドームでまでこれを乱発するとファンの不満は溜まりまくるので、せめてドームの時くらいは会場に来たファンを満足させて帰らせてあげて欲しいです。
どの試合も素晴らしかっただけに、余計にそう思います。
そして その乱入についてですが、場内が暗転してからEVILが出現する。
まぁ100歩譲って バレットクラブのメンバーが会場の電気を落とした…と考えれば、ムリヤリ納得出来ない事もありません。
でもオーロラビジョンに映像が流れたり、EVILのテーマが流れたりするのは駄目です。
ここまで来ると突発的な乱入劇ではなく 完全に会社の仕込んだ演出にしか見えません。
いゃまあ プロレスの仕組みは分かってますが、もう少しリアリティを重視して見せて貰いたいんです。
プロレスをまだ余り観た事の無い人には、分かりやすくて良いのかもしれませんが「挑戦権を取る為にEVILが殴り込んできた」と思わせる位の演出の方が、個人的には好きです。
あれでは「次の挑戦者はEVILですよ~」と会社側が言ってるようにしか見えませんから。
余りにもリアリティを追求しすぎると プロレスの持つファンタジー性が失われてしまうので、難しい所ではありますが、個人的な意見なら乱入には、煽りVやテーマ曲は要りません。
90年代に、WWFでアルティメット·ウォリアーが入場テーマ曲と供に乱入してきて、週刊ゴング誌面で「テーマ曲付の乱入とは前代未聞」とか書かれていたのを思い出してしまいましたが、当時としては前代未聞でも エンターテイメイメントに寄ってきた現代のプロレスでは、こう言う物なんでしょうか?
会場を暗転させるのも テーマ曲を流すのも VTRを自主制作してビジョンに流したのも全てバレットクラブが、本部をジャックして強行したと考えれば不自然な事では無いので、そう納得すべきなんですかね。
時代の流れと言われれば、それまでなんですがあくまで個人的な意見を言わせて貰うなら「乱入なら乱入らしくしてくれ」と言う事です。