HUBの猛毒波布空爆

2000年代に入ってから エディ・ゲレロの影響か屈伸式のダイビングボディプレス。 いわゆるフロッグスプラッシュの使い手が、国内外 メジャーインディーを問わず かなりの数にのぼるようになりました。

 

その中でも本家を除いて 有名な使い手と言えば、三沢光晴、ロブ・ヴァン・ダム、外道、田中将斗 そして棚橋弘至など・・・数え上げたらキリが無い位に、使い手は存在します。

でも 個人的にフロッグスプラッシュのNo.1の使い手だと思うのは、HUBです。

 

上記の選手達に比べたら知名度では、劣るかも知れませんがフロッグスプラッシュに関しては、高さ・空中姿勢・仰け反り具合など全てに置いて、抜きん出ている様に思います。

プレスした瞬間に、自分の身体が前のめりにバウンドする程に、豪快かつ華麗に宙を舞う姿は、圧巻の一言。

現在は、猛毒波布空爆の名称で使用していますが、ハブをモチーフにしたマスクなので、マスクの後ろに着いている長い尻尾をなびかせながら飛んでいる姿は実に絵になります。

 

HUBのメインフィニッシャーで、キャラチェンジ毎に技の名前も変わって来ましたが、一貫しているのは技の精度はいささかも衰えていない事。

実際に初めてみたのは、2008年に大阪プロレスを初観戦した時で「ゼロ」を名乗り技名は「魔界一のスプラッシュ」だった時代です。

試合自体も素晴らしく ゼロってこんなに良いレスラーだったのか・・・と驚いたのですが、何より試合終盤に放った魔界一のスプラッシュの美しさと説得力に、ただただ驚きました。

 

大熱戦に終止符を打つには、充分過ぎる一発でした。

 

その数カ月後に、大阪プロレスに移籍して怪人ハブ男にキャラチェンジすると同時に、猛毒波布空爆に技名もチェンジした訳ですが、リングネームを少し変えてHUBとなった今でも猛毒波布空爆の名前でメインの必殺技として使用しています。

しかし美しさや破壊力は、なんら変わる事は無く HUBがフロッグスプラッシュを必殺技としてから10年以上が経過していますが、現在でも繋ぎ技に降格する事無く 必殺技としての価値を保っているのは、HUBの信念の表れでしょうね。

 

猛毒波布空爆と言うネーミングは、若干中二病っぽい気もしますが、そんなのは気にならない位に、カッコイイ技です。

「フロッグスプラッシュを使う選手の中で、一番好きな選手は誰か?」と聞かれたら断然 棚橋弘至なんですけど「この技の使い手No.1は誰か?」と聞かれたら迷う事無くHUBの名前を挙げますね。

 

それ程に、HUBの猛毒波布空爆は素晴らしい技だと思います。