NOAHのGHCナショナル王者・拳王が、2月15日に開かれた記者会見で、GHCヘビー級新王者となった武藤敬司に対してジェラシーとも取れる 敵意ムキ出しの意思を示しました。
武藤が、潮崎豪を降して新王者となった日本武道館大会で、一方の拳王は船木誠勝に勝利してV5を達成。
ナショナル王者として安定期に入った現在 NOAH内でのポジションも確固たる物を築いている現在 拳王の目には新日本系の遺伝子を持つレジェンド・武藤の参戦、至宝奪取はどう映っていたのかは気になっていたのですが・・・やはり思い切り意識していたようです。
「あんな全盛期を過ぎたような選手にとられ悔しい」
拳王のコメントですが、正直ここまでハッキリ言うとは驚きです。
確かに58歳の武藤の全盛期は、とうに過ぎていますが、それでも日本マット屈指の実績と格を持つ武藤を相手に、ここまでハッキリ言ってしまうのは、現在進行形でNOAHのトップの一角である自信の表れでもあるのでしょう。
考えてみたらそりゃあそうですよね。
今回武藤に敗れ王座を落とす事になった潮崎とは、GHC王座戦やグローバルリーグで幾度となく激闘を繰り広げて来たライバル関係
さきのGHCダブルタイトルでも時間切れ引き分けと言う形に、終わっているし「今度こそ決着を」と思っていた矢先に、今回の潮崎の王座陥落
武藤が幾らレジェンドとは言え いきなり王座挑戦して来た選手に一発で王座を奪われてしまったのだから 潮崎のライバルの拳王としても立場が無いし ジェラシーを抱くのは、レスラーならば当然の感情です。
ましてや武藤は、還暦間近の選手ですから尚更でしょう。
でも還暦間近でも あれだけの試合をして逆転のフランケンシュタイナーを放てる事自体が、武藤の凄い所なんですけどね。
とは言っても この時点では、武藤は”外敵”王者
NOAH所属として「悔しい」「俺が・・・」と言う感情を持つのは、ごくごく当たり前の事。
それならば数日後の記者会見でこんな事を言わずに、武藤が新王者となった直後に、リングに上がって武藤に噛みつけば良かったのに・・・と思ってしまいます。
あの時 武藤の前に立ったのは、清宮海斗のみ
拳王も王者と言う立場上 あそこに行けなかったのかも知れませんが、武藤のGHC奪取が気に入らない選手は、全員あそこで何らかのアピールをするべきでした。
無言でのアピールでしたが、あの場面で出て来ただけ清宮が完全に、リード状態でしょう。
年内挑戦の意思を示した丸藤は、武藤とは同ユニットなので、あそこで武藤に突っかからないのは納得ですが、他の選手や拳王は、いかなきゃ駄目だったんじゃないかな?
一致団結する必要までは無いですが、武藤包囲網を敷くべきでした。
ああ言う場面でNOAHの選手は、少し大人しいと言うか お行儀が良いかな?と言う印象。
武藤は根っからのベビーフェイスなので、鈴木みのるにGHCを奪われた時とは、危機感が少々違うのも有るのかも知れませんが、あの時点では武藤は新日本の遺伝子を持つ 紛れもない外敵
あそこは、GHC周辺のポジションに居る選手は、全員もっと危機感を持つべきでした。
NOAH全体の話に逸れてしまいましたが、武藤が順調に防衛戦を重ねていけば、いずれ拳王との防衛戦も実現するかもしれません。
何だかんだ言っても その対決は凄く楽しみです。
あんな全盛期を過ぎたような選手
ここまで言った以上は、拳王に負けは絶対に許されないでしょう。
蹴りを得意とする拳王と
足殺しを得意とする武藤
拳王にとって余り相性が良いとは言えないかも知れませんが、実現すれば注目の一戦である事は間違いありません。