つい先日 武藤敬司がNOAHの至宝GHCヘビー級王座を奪取し、史上3人目となるメジャーシングルのグランドスラムを達成したばかりですが、これに触発されたか秋山準もDDTで、KO-D無差別級王座を奪取して プロレス界でも影響力のあるベテラン2人が、フリーとして同時期に、シングル王者になった事になります。
これを受けてサイバーファイトの高木三四郎社長が、記者会見を開き 何と武藤敬司がNOAHへ、秋山準がDDTへ入団したとの電撃発表がありました。
これは驚きのニュース!
ここ数年の日本マットの入団話では、一番の衝撃です。
ベルト奪取に関しては、武藤がGHCを獲る事も 秋山がKO-Dを獲る事も想定内でした。
秋山の入団も去年は全日本からのレンタル移籍と言う形で、約一年DDTで活動していたし 去年末に全日本とも契約満了したと言う事で、DDTへの正式入団はいずれ有るだろうなとは思っていました。
しかし武藤のNOAH入団は、全くの予想外でした。
確かに、現在フリーとしてNOAHを主戦場にしているし NOAH内で丸藤正道らとユニットも立ち上げているし 国内団体では、NOAHが武藤と一番関わりが深いのは、間違いありません。
しかし 武藤クラスの大物が、58歳と言う年齢で所属になると言う事は、今まで全く考えられませんでした。
2年契約と言う事なので、60歳の還暦を目途にしているのでしょうが、武藤のNOAHに対する想いが、本気だと分かります。
正直 今までは外敵と言うポジション故の美味しさは、確かにありました。
「外敵王者」と「所属選手王者」では、全然インパクトも違ってきますからね。
目立ちたがりの武藤としてはインパクトが薄れる事は嫌いそうだし、これからは一所属選手として若手選手の壁となり 踏み台となる事も多くなると思います。
武藤個人で考えれば、所属になるメリットは余り無い様な気もしますが・・・
でも大ベテランとなった武藤が、自分の為ではなくプロレス界全体を考えているのなら 今回のNOAH所属も納得です。
かつて業界の盟主にまで登りつめたNOAHも 新日本に大きく差を付けられてしまったのは、NOAHの選手達も認めている通りですが、日本マット界の為には新日本一強では無く NOAHと新日本と勢力を二分した方が、絶対にプロレスは盛り上がります。
もしかしたら武藤は、残り少なくなって来た自分のプロレス人生を業界の為に、捧げようとしているのかも知れません。
まぁ 安定収入を得ようとしてのNOAH入団ってのも考えられますが・・・(汗)
仮にそうだとしても NOAH所属となった武藤が、今後どんな動きを見せるのか楽しみですね!
そしてNOAHの若い選手達が、全く違う遺伝子を持つ武藤と深く交わる事で、どんな化学反応が起きるのかも楽しみであります。
新日本で闘魂の遺伝子を持ち育った武藤が、三沢が退団した後の全日本と王道を受け継ぎ
そして今 その三沢の造った箱舟に乗り込もうとしているのが、実に運命的ですね。
本当にプロレスって何が起こるか分からない。