誰がNOAHの時計の針を戻すのか

2月12日のNOAH 遂に復活した日本武道館大会。

そのメインで行われたGHCヘビー級選手権

王者・潮崎豪vs武藤敬司

 

新日本で育った武藤と NOAHで育った潮崎

両者の持つプロレス観は全くの真逆で、お互い価値感と供に王座を掛けるNOAHの今後を占うと言う意味でも極めて重要な一戦となりました。

 

現在の武藤は、全盛期をとうに過ぎているし 年齢的な意味でも スタミナ・パワー・スピードも全て潮崎が上だと思います。

しかし武藤には、潮崎よりも遥かに多く修羅場を潜って来た 何事にも代えがたい経験値と言う武器があります。

潮崎の破壊力抜群の猛攻を耐えきってカウンターで決めた まさかのフランケンシュタイナー!!

 

武藤敬司の逆転勝利!!

武藤がGHCヘビー級王者に輝きました!

 

これで武藤は、史上3人目となるメジャーシングル王座のグランドスラム達成と供に、58歳と言う歴代メジャー王者の最年長記録も樹立した事になります。

武藤としては、NOAHに参戦した目的の一つでもあったので、この戴冠には喜びも大きいでしょう。

 

新日本時代から武藤を見て来た人間としても タイトル戦の武藤の強さは健在だったのが、何より嬉しかったし 最後のフランケンもかつてIWGP戦で、中邑真輔を返り討ちにした時の事を思い出して興奮MAXでした。

 

一方の潮崎は、悔しくてたまらないでしょうね。

去年のコロナ禍に揺れる大変な時期に、素晴らしい防衛戦を連発して NOAHを牽引してきた立場としては、ここで20歳近く上の武藤に、ベルトを獲られて結果的に、時計の針を戻してしまったのは、痛恨の極みな筈です。

 

いや

武藤の執念が、強引に時計の針を戻したと言う感じでしょうか?

 

闘魂三銃士・四天王の時代は、とっくに終わっている中での武藤戴冠は、これから前に進もうとしているNOAHにとって、時代に逆行しているとも言えるので、これがプラスになるかどうかは、正直分かりませんが、ただ興業面では、今後の展開は面白くなりそうなので、間違いなくプラスになるでしょう。

2008年に、新日本で当時全日本の武藤が、IWGPを獲った時も新日本は潤ったと言いますから 恐らくNOAHにも武藤王者による恩恵はあると思います。

 

その為に、大事なのはこれからの防衛戦ですが

前回敗れている清宮海斗が、武藤にリベンジをして時代を引き戻すのか?潮崎が自らベルト奪還を果たすのか、同ユニットではありますが、NOAHの象徴として丸藤正道が挑むのも面白そうです。

 

他にも杉浦貴・拳王・中嶋勝彦

トップ陣の誰が出てきても 新鮮味もあるし刺激的で、面白そうな試合になりそうですね。

 

今後 武藤包囲網が敷かれると思いますが、果たして誰が武藤からNOAHの至宝を取り戻すのか?

過去に永田裕志や鈴木みのるに、GHCが流失した事も有りますが、その時は供に丸藤が奪還しています。しかし いつまでも丸藤に頼っていては、NOAHに未来はありません。

旧世代の武藤にベルトを奪われた以上 NOAHとしても戻ってしまった時計の針を戻したいでしょうから 出来るなら潮崎・中嶋・清宮あたりの若い世代が望ましいと思います。

 

潮崎は奪われた王座は、自分の手で取り戻したいと思っているでしょうが、ここは一番若い清宮に期待したい所です。

 

かつて棚橋弘至が、武藤からIWGPを奪還して名実ともにエースに駆け上がっていった事を考えると 誰が武藤からGHCを奪還するのか?と言うのは、今後のNOAHにとって非常に重要なテーマになってきます。

メチャメチャ楽しみな展開になってきましたね!