2008年9月6日は佐々木健介が、日本国内でメジャーと呼ばれる新日本プロレス・全日本プロレス・NOAHの主要ヘビー級王座の全てを獲得し グランドスラムを達成した日となります。
勿論 同時の戴冠と言う訳ではなく 全ての王座の戴冠歴が有ると言う事です。
流石にメジャーの王座を同時に巻くと言うのは、色々な事情が有り歴史上は小島聡が、半ばアクシデント的にIWGPと三冠の2つを同時に巻いた事が有るだけに留まっていますが、これは今後もそうそう無い事だと思います。
全ての王座の戴冠歴を持つのは、所属選手だと難しい部分があり 大物フリー選手が有利なのは、明らかなのでフリーとして活動していた佐々木健介がグランドスラムを達成した最初の一人となりました。
1997年に新日本のIWGPヘビー級
2007年に全日本の三冠ヘビー級
2008年にNOAHのGHCヘビー級
新日本所属時代にIWGPを3度巻いては居ますが、退団後フリーとなってからも古巣・新日本でIWGPを奪還し その後 各団体を主戦場にして格王座を手中に収めています。
フリーが有利と言っても これは健介の実力と格があって初めて出来る事なので、誰でも出来る訳ではなく日本マット界の歴史に残る偉業を健介は、達成したんですけどね。
凄い事をやっているのに、健介のレスラーとしての評価が乏しいのは逆に凄い気もしますが・・・
とは言えフリーになってからの健介の知名度は、当時の現役レスラーの中でも3本の指に入るレベルだったので、団体サイドとしても健介を王者として置いておくのには、充分に旨味があったんじゃないでしょうか?
メジャー3団体グランドスラムは、2009年に高山善廣も達成していますが、その後10年間に渡り偉業を達成した物は居ません。
グランドスラムが、いかに難しい事なのかが分かると思いますが、現時点で可能性があるのは武藤敬司か鈴木みのるでしょう。
既に2つの王座を戴冠した事があり まだ獲得していない団体に現在参戦しているのでチャンスは充分ですが、オカダ・カズチカの様にレスラーとしての格は、断トツでも他団体に余り参戦しない選手には、絶対に不可能なのでグランドスラムに関しては、完全に運やタイミングも影響してきます。
それを考えると これを最初に成し遂げた健介は、物凄い事をやってのけたんだな・・・と改めて思います。