コロナ禍による感染拡大防止の為の自粛要請の間
選手達は練習こそ出来る物の4カ月弱もの間
実戦からは、必然的に遠ざかっていました。
政府の自粛要請もようやく解除され6月15日から無観客試合と言う形で、試合が行われるようになったのですが、そこで懸念していた事が幾つかありました。
一つは長らく試合をしてない事による試合勘の低下。
これは、なかなか大事な事らしく リングの広さ
コーナーやロープまでの距離など、レスラー達は毎日リングに立つ事で、その距離感を身体で感じとり覚えていると言います。
この距離感を誤ると予期せぬ状態で激突したり あるいは技をかけた時に激突させたり怪我の元になるのは、言うまでもありません。
そしてもう一つは、実戦と練習は違うので、技の制度の低下によるミス。
技のミスは技の種類にもよりますが、掛ける方も掛けられる方も重大な事故に繋がる危険性がとても高いです。
あの内藤哲也ですら相手をコーナーに詰めて 相手の身体を駆け上がりながらエプロンサイドに移動するお決まりの攻撃を失敗して トップロープに前のめりに突っ込んでしまうミスをしてましたから。
このミスは、たまたまだったかも知れない可能性も有りますが、技によっては辺り所が悪かったり 着地の仕方や場所が悪かったりで、事故が起こる可能性も充分に考えられます。
その後すぐさまフォローして違う技に移り 試合の流れを中断させなかったのは、さすが内藤!!と言う感じでしたが、全試合を見ていてヒヤっとする場面は何個かはありました。
それが試合勘や技の制度の低下による物かは、分からないんですけどね。
単なる技のミスだけなら 良かったのですが、一番恐れていた試合再開後の怪我人が出てしまいました。
YOSHI-HASHIが右膝を負傷
元々痛めていた膝をEVILに背後からイスで殴られ その後も滅多打ちにあい、2分弱での敗戦。
どうも不自然だったし あの痛がり方は尋常じゃないとも思っていたんですが、欠場するほどの怪我だったんですね。
それでも最後までギブアップだけはせずに、バックステージでもコメントまで残したのは立派だったと思います。
YOHが左膝前十字靭帯断裂
恐らくBUSHI戦で、やってしまったと思うのですが、そんな素振りを見せずに最後まで試合をやり抜いていたので、どこで怪我をしたのかは、正直分かりませんでした。
しかし この怪我はなかなかの重傷で、同じ怪我をした小島聡によると最低でも復帰までに、半年はかかると言う事。
となると3Kは当面の間はお休みで、IWGPJr.タッグも返上と言う事になるかも知れません。
救いなのは、YOH本人に悲壮感は無く 焦りも全然なく前向きな事。
怪我をした本人が、ネガティブになると応援しているファンも気持ちが沈んじゃいますからね。
この2人の他にSANADAもEVIL戦で、不知火の体勢から垂直に脳天から落ちてしまい、かなり危ない角度だったので、ヒヤリとしましたが、その後も試合は組まれているので、恐らく大事には至らなかったのでしょう。
SANADAの踏み込みが足りずバランスを崩したか、EVILが身体を支え損ねたのか、どちらとも言えませんが、技のミスと言うのは本当に選手生命どころか、人生までも終わらせかねないので恐ろしいです。
今回の立て続けの負傷が、これまでの自粛と影響があるのかどうかの因果関係は分かりませんが、2人とも本当に焦らずに、完全に怪我を治してから戻って来て欲しいです。
YOSHI-HASHIもYOHも
レスラー人生は、まだまだこれからですからね!!