1996年6月17日
この年は、空前のJr.ヘビーブームの年でもありました。
スーパーJ-CUPから始まる Jr.ヘビーのみで構成される大会も多く開催され その中の一つが、THE SKY DIVING-J
様々な団体から選手が参戦し それぞれ保持している王座を第一試合からメインイベントに及ぶまで、全試合でタイトルマッチ行うと言う凄い大会です。
他団体化に伴い ベルトの数も増えた現代にこそ復活して欲しい気もしますが、もちろん当時としても かなり夢のある大会でした。
①インターナショナルJrヘビー級タッグ王座戦
安良岡裕二&○ランス・ストームvs保永昇男●&エル・サムライ
②NWA Jrヘビー級王座戦
○茂木正淑vs獅龍●
③WWA Jrヘビー級王座
○グラン浜田vs高岩竜一●
④UWAライトヘビー級王座
○大谷晋二郎vs桜庭和志●
⑤CMLLウェルター級王座戦
○スペル・デルフィンvsTAKAみちのく●
⑥インターナショナルJrヘビー級王座戦
○ウルティモ・ドラゴンvs愚乱・浪花●
⑦英連邦Jrヘビー級王座
●ディック東郷vs獣神サンダー・ライガー○
⑧IWGP Jrヘビー級王座
○グレート・サスケvsブラックタイガー●
今見れば興味深いカードも並んでいますが、せっかく全試合タイトルマッチと言う画期的な試みをやったのに、王座移動は殆んど無かったのが残念でした。
直前に空位になった為に、王座決定戦となったUWAライトヘビー級を別としたら王座が移動したのは、英連邦Jrヘビー級だけですからね。
出来れば もっと他団体に流出しまくりの光景を見たかったです。
同じみちのくプロレス同士のデルフィンvsTAKAをやった意味も良く分からないし・・・
試合自体は、良い試合でしたが ここでやる必要は何も無いですから。
いきなり不満点を挙げてしまいましたが、日本マットでJr.ヘビーが最も熱かった時代なので、試合自体は好勝負も多かったです。
個人的なベストバウトは、新日本とUインターの対抗戦でも実現しなかった大谷vs桜庭です。
やっぱり大谷は、この頃から誰とでも良い試合をする選手で、桜庭の良さを存分に引き出した上で、チキンウイングフェイスロックで完勝。
懐の深さを見せつけた若き日の大谷でした。
最も夢のカードだと思ったのは、ライガーvs東郷
この頃から東郷の強さと巧さは、メジャーファンにも知れ渡っていたので、これは本当に、勝敗も気になる夢の対決。
しかし全盛期のライガーは、やはり強く最後は掌打で激勝
東郷のダイビングセントーンをライガーが返したのは、ビビりました。
メインは、サスケのIWGPJr.に、何故かブラックタイガーが挑戦だったのですが、何でブラックタイガーなんでしょうか?
良い選手なのは分かってるし 好きな選手ではあるんですが、こう言う舞台で新日本代表としてブラックタイガーが挑戦者と言うのは・・・
この年のスーパーJr.優勝者なので、挑戦の資格はあるんですけどね。
最後はブラックタイガーの奥の手の雪崩式BTボムをフランケンシュタイナーで切り返す離れ業で、サスケが勝利し防衛を果たしています。
そして今大会 最大の見せ場は、この大会で王座を防衛したシングル王者全員が、リング上に集合してリング中央に、それぞれのベルトを放り投げた所。
この大会を更に発展させた伝説の大会
J-CROWNに繋がっていく事になります。