丸藤正道の不知火・改

丸藤正道の不知火・改を初めて見た時は、そりゃあもう驚きました。

こんな技があるのかと。

 

しかし不知火・改の歴史上で、一番驚いたのは

2008年3月2日のGHCタッグ選手権

丸藤正道&杉浦貴vsブリスコブラザーズの一戦です。

かつては、4選手ともJr.ヘビー級でバリバリやってただけあってスピード感もあり激しさもある文句無しの良い試合でした。

試合の終盤で、丸藤の雪崩式不知火を阻止した所から 一気に試合は動きます。

 

まずは、杉浦がブリスコブラザーズの必殺技・ドゥームズデイ・デバイス(スワンダイブ式ラリアットのダブルインパクト)を喰らい大ダメージを受けて場外に排除されます。

そして一気に、勝負を決めるべく今度は丸藤にも同じ技を食らわそうとして マークブリスコが、スワンダイブ式ラリアットで飛んできた瞬間

何と丸藤は、ジェイブリスコに肩車された状態から 飛んできたマークにタイミングを合わせて不知火・改に捕らえ逆に叩きつけたのです!

そしてガッチリ抑えて3カウント!

絶体絶命からの大逆転勝利

 

これは、衝撃でした。

 

と言うより最初は、何が起こったか分かりませんでした。

巻き戻して確認して今起こった事をようやく理解しましたが、恐らく現場に居たお客さんも 場外に居た杉浦も分からなかったと思うし 切り返されたマークも何故、自分が負けたのかも分からなかったでしょう。

肩車していたジェイは、角度的に見えないから当然ですが、拳を突き上げ勝利したと勘違いしていました。

まさか自分の頭上で、あんな凄まじい切り返しが行われていたとは、思いもしなかったでしょうね。

 

それにしても このフィニッシュの流れが秀逸でした。

まずは杉浦に、ドゥームズデイ・デバイスを食らわせブリスコブラザーズの必殺技とその破壊力を周知させる

その大ダメージで、杉浦が戦線離脱

残された丸藤にも同じくドゥームズデイ・デバイスを狙い、丸藤 絶体絶命のピンチ

そこで、まさかの不知火改で奇跡の大逆転!

まるで漫画みたいに、絵に書いた様な逆転劇でした。

今までダブルインパクト系の技を切り返した選手は多く居ましたが、その中でも断トツでインパクトがあったのは、間違いなく丸藤のこの不知火改だったと思います。

 

これを観た時は、丸藤って本当に天才だったんだ・・・としみじみ思いました。