柴田勝頼「喧嘩売りに来ました」

2012年8月12日 G1クライマックス決勝戦の日 セミファイナル終了後に、あの男が新日本のリングに立ちました。

 

狐のお面を被ったオレンジのTシャツを着た男と

スーツを身に纏った 精悍な顔つきの男

 

そう スーツで現れた男は、2005年に新日本を退団した柴田勝頼です。

2006年に、新日本で試合をして以来 6年ぶりに、柴田が新日本のリングに上がったのです。

柴田と言えば 新日本退団後

ビックマウス・ラウド

UWAIステーション

そして総合格闘技のリングと

戦いを求めて 様々なリングで闘ってきた男です。

 

確かに、柴田の新日本復帰 待望論はあちこちで有りました。

自分も柴田に戻って来て欲しいと思っていた一人ですが、実際にこうやって柴田が、新日本のリングに立つと驚きを感じます。

 

柴田がマイクを持ち名を名乗ると一言

 

「喧嘩・・・売りにきました!」

 

柴田は、古巣に戻って来たのでは無く

新日本に喧嘩を売りに来たのです。

 

痺れました。

 

魔界倶楽部だった頃の柴田は、いつもギラギラしていたし、新・闘魂三銃士で括られた時も最も会社に反発したのが、柴田でした。

どの道 暗黒期の一番苦しい時期に辞めた柴田なので、ブシロード体制になって上り調子になった途端 戻って来たみたいになってるので、このまま本体と合流しても誰も納得しないでしょう。

 

それに、フリーになったからって丸くなった柴田なんて見たくは無かったし、どうせ新日本に来るなら外敵として来てくれた方が、面白くなるのは目に見えていたので、この「喧嘩売りに来ました」は、最高に柴田らしく 最高に痺れる一言でしたね。

 

この後 柴田に呼び込まれる形で、狐面の男が、桜庭和志である事が判明したのですが、発した言葉が「どーも桜庭です」

 

ユルイな!!

柴田らしく 桜庭らしい新たな外敵登場の瞬間だったのですが、柴田の新日本復帰は、複雑な気持ちもありましたが正直嬉しかったです。

 

新闘魂三銃士の棚橋や中邑との再会

同級生の後藤洋央紀との絡み

同期の井上亘との再会

柴田の居ない間に出現したオカダとの遭遇

見所は沢山ありました。

 

このまま新日本を主戦場として闘う内に、2016年には新日本再入団と言う形となりましたが、決して丸くはなって無いと思います。

柴田の牙は抜けていなかった筈です。

 

現在は試合中の事故で、リングに立つ事もままならない状態ですが、柴田はまだリングに立つ事を諦めていません。

同時に、自分の持てる技術とプロレス観を継承させるべく ロス道場で後進の育成にも当たっており こちらの選手達も将来が非常に楽しみです。

 

例えリングで戦う事が出来ない日が続いても

柴田から まだまだ目が離せません!!