獣神サンダーライガーが、長いキャリアの中でたった一度だけ使用した技が、スターダストプレス。
最近の新しくファンになった方は、知らない人も多いかも知れませんが、スターダストプレスは内藤哲也が使用する遥か前に、ライガーが考案した技です。
ライガーは素顔時代に、懇意にしていた記者に新日道場で、実戦でまだ使用した事の無い未知の空中殺法を披露したのですが、その話が広まり 存在その物は知られる様になっていました。
しかし当のライガー本人は、まだ使うべきではないとの考えで、いつかシューティングスタープレスを返された時に使うと発言。
マスクを被りライガーとなってからは、シューティングスタープレスすら たった四回しか使っていないし 出せば確実に3カウントを奪っていたので、スターダストプレスは、日の目を浴びる事無く 長らく幻の技と呼ばれていました。
ところが1996年1.4東京ドーム大会の
金本浩二戦で、遂にその封印が解かれる事となったのです。
しかも この日のテレビ放送は、ゴールデンタイムでの即日放送。
ライガーとしては幻の技を出すには、最高のタイミングだと思ったのでしょう。
試合のラストシーン
倒れている金本に背を向けて ライガーが、コーナーに上がります。
この登り方は、シューティングスタープレスじゃない
まさか 出るか!?
否が応でも期待が高まる中、捻りを加えながらライガーが飛んだ!
デターッ!!
衝撃でした。
何せライガーが飛んだ次の瞬間
カメラが切り替わって金本をプレスした瞬間が映し出されたからです。
ある意味衝撃でした。
待ちに待った幻の技が、まるでカメラに収められてなかったのですから。
とてつもなく衝撃でした。
こうして ライガーは、ゴールデンタイムで放送された試合を見事勝利で飾ったのですが、何ともモヤモヤした勝利でした。
この後 ライガーは、スターダストプレスを出す事は二度無かったのですが、生涯ただ一度の技をきちんと放送されなかったのは、残念な限り。
カメラワークって とても大事ですね。