橋本真也の飛びつきDDT

1992年の1.4 東京ドーム

橋本真也vsビル・カズマイヤの一戦です。

 

既に新日本のトップの一角となっていた橋本と カズマイヤと言う新日本初参戦の見慣れない外国人の一戦は、ドームでやるには物足りないと感じていた人が多かったと思います。

カズマイヤは、リングスにも参戦していたし 知っている人は、知っていたんですが、やはりそのマッチョな風貌とタフネスさ そして怪力ぶりは、強豪と呼ぶに相応しい物でした。

 

あの橋本をアルゼンチンバックブリーカーで担ぎあげるわ

当時の橋本の必殺技だった フライングニールキックを食らっても倒れない

もう一発撃ち込んでも 今度は、倒す事には成功した物の3カウントは奪えない

ならばと もう一つの必殺技ジャンピングDDTを炸裂させるも これでもフォールを奪えない・・・

 

カズマイヤの試合を観るのは、初めてでしたが強い!

橋本が、これだけ攻め込んでも倒せないなんて強い!

どうやったら勝てるんだ・・・?

と思っていたら 橋本はもう一手用意していました。

 

ロープに走って助走を付けながら ジャンプしてカズマイヤの首を抱え込むと そのまま加速とジャンプの勢いをつけた新技・飛びつきDDTで、カズマイヤを突き刺したのです!

 

衝撃でした。

 

橋本の新必殺技 誕生の瞬間でした。 

橋本の135kgの体重を最大限に活かした 文字通り一撃必殺の破壊力を誇る技として これ以降橋本の切り札となっていきます。

武藤をして「あれは橋本の体重が乗ってるから 食らったら返せないよ」と言わしめている程。

 

そう言っていた武藤も1995年のG1決勝戦では、凄い角度で飛びつきDDT受けながらも2カウントで返しているのですが、この頃から橋本は垂直落下式DDTを完成させた為に、飛びつきDDTは使用頻度からして下がって行く事になってしまいます。

 

開発当初は、橋本の動きもまだキレがあったし 膝もそこまで悪くなかったので、鮮やかに飛びついていましたが、1994年頃からは、ちゃんと飛びつけていない事も多々ありました。 

好きな技ではあったんですが、完璧に決める事が難しくなって来た以上 垂直落下式DDTに必殺技の座を取って代わられるのは、しょうがない事だったのかも知れません。