いまだに、語られる事の多い橋本真也の名言。
1990年 橋本は、師匠越えを果たすべく東京ドームでのアントニオ猪木戦をかねてから口にしていました。
そこにライバルの蝶野正洋も割って入り 結局 橋本と蝶野が組み 猪木は、坂口政二をパートナーに迎えた タッグマッチでの対決が、東京ドームのメインイベントとして決定。
この大会は、元横綱・北尾光司のデビュー戦などの話題性もあった事から今では考えられない ゴールデンタイムでの放送。
試合前の控え室に、インタビュアーが突撃した際の猪木の「闘う前から負ける事考えるバカがいるかよ!」とインタビュアーを張り飛ばしたのは、結構有名ですが、この後 橋本が全部持っていく事になります。
橋本&蝶野の控え室に、インタビュアーがやってきて
いよいよマイクを向けられる橋本。
あっ 表情で少し緊張してるの分かる
そして 開口一番に
「時は来た!!それだけだ・・・」
終了。
そんだけかよ!
後ろで、蝶野笑ってるじゃんかよ!
大一番前なのに、笑い堪えてるじゃんかよ!
この空気どうしてくれんの。
日本全国のお茶の間に、橋本の「時が来た」が流れちゃいました。
このインタビュー前に、橋本と蝶野がどっちが話すかを相談していた所 橋本が「俺が話す。任せろ!」と余りにも自信満々に語った為 蝶野は喋るのを橋本に任せたそうなのですが、想像以上の短さに思わず笑ってしまったとか。
多分 橋本的には「俺カッコいい事言った」位に思ってたんでしょう。
当時24歳の橋本は、まだまだカッコつけてみたい年頃だったんでしょうね(笑)
凱旋帰国からまだ一年
初々しさも少し残っている橋本真也でした。
この時の「時が来た」には
やっと猪木と闘える日が来た
猪木を越えて自分の時代を築ける
・・・と言った意味が、含まれていたと思います。
残念ながら この試合では、蝶野が猪木に敗れてしまい時代を掴む事は出来ませんでした。
その後 結局猪木と対戦する機会は無く
猪木越えは、果たせずじまいでしたが
この2カ月後に、武藤敬司が凱旋帰国。
闘魂3銃士揃い踏みにより 橋本達が名実供に、新日本の看板となり 時代を掴んでいく事になるのですが、それはもう少し後の話です。