平成になってからの新日本プロレスを語る上で欠かせないのが、2002~2008年位の暗黒期です。
この時期に関しては、定義は人それぞれでしょうが、まあこの辺りでしょう。
一般的には、この時期は
客が入らない
試合がつまらない
スター選手が居ない
外敵に負け過ぎ
不透明決着が多い
格闘技に寄り過ぎ
天山の脱水KO
新人の中邑のIWGP
レスナーのベルト持ち逃げ
この要素が大きく これが原因で
ファン離れを起こしていたのだと思います。
でも個人的意見としては、世間で言われてる程、暗黒期はつまらないとは思わなかったです。それなりに、当時から楽しく見てました。
ただ武藤、橋本、蝶野、健介、長州、藤波のスター選手達が、次々と辞めていったのは確かに痛すぎました。
残された第三世代が、繰り上がりトップとなって永田、天山、中西ですから。
みんな好きな選手なんですが、どうにも華が無いのがエースとしては致命的。
加えて格闘技に駆り出されて 永田と中西が赤っ恥をかかされたのが、決定的でした。
それでも少なくともG1だけは、毎年ハズレは無かったと思います。
メンバー的に層の薄かった2006年のG1も金本浩二の躍進で、物凄く盛り上がったし評判の悪い格闘技系の試合も永田VS藤田 中西VSルッテン 柴田VS武蔵は面白かったです。
格闘技は結果論で言えばレスラーが、苦渋を舐める事が多かったのが不評の一つですが、試合そのものに関しては、見ているファンの殆どがプロレスラーを応援していると言う意味で、一体感はありました。
ただ格闘家に負けるレスラーを何度も見せられるのは辛かったですけどね。
60分時間切れのIWGP戦 永田VS中西も熱戦でした。
暗黒期と言われた中でも 変な方向に進まなければ こんな良い試合が出来るんだと思った物です。
普通のプロレスをしてくれれば この頃でも十分に面白い試合はありました。
だけど時代は暗黒期
自前では客が入らないので、外に頼るしかなく
いわゆる土下座外交の時代です。
NOAHの小橋や秋山にやられまくり
外敵四天王に、我が物顔で荒らされまくり
外敵となった武藤に、無双され
挙げ句 アパッチにまで好き放題
この辺りは、試合その物は面白かったけど結果面では、新日ファンとして辛かった時期です。
不透明決着に関しては、擁護できません。
決着を付けたくないカードを組むだけ組んで
ゴチャゴチャにして終わらせるのは最悪でした。
今の時代は、そんな結末は滅多にないから安心して見れますが、暗黒期がつまらなかったと言うのは、90年代が余りにも面白かったから 余計にそう見えるんでしょう。
そして こうやって「あの頃は暗黒期だった」とか言えるのも 今が黄金期だからです。
現在のレスラーやファンが、一丸となって新日本を盛り上げているから あの時代の事を昔話として語れるのだと思います。
数年後には新日本は、また落ちているかも知れません
でも何度でも上がってくると信じています。
今まで何度も その繰り返しでしたから。
不滅の闘魂と言うキャッチは、新日本その物かも知れません。