理想の引退とは?

スポーツ選手は、デビューしたなら誰もがいずれは

必ず迎えるのが引退。

 

プロレスラーの数だけ引退がある事になります。

いや1人で何回も引退してる人も居るから

プロレスラーの数以上に、引退がある事になります。

 

新日本プロレスでも今年に入ってから既に2人の選手が、現役を退いてますね。

そこで、一言で引退と言っても どんな引退が理想なのか考えてみました。

 

言うまでもなく 志半ばで試合中の事故で亡くなってしまったり

病気や事故で亡くなってしまったり 本人の意思とは関係の無い所で

プロレスが出来なくなってしまうのは、最悪のケースです。

 

見ている側からしたら普段の試合だった筈なのに

負けたレスラーが、今日限りで突然「引退します」なんて事もあります。

これは「え~~!」というのが、半端無い!!

佐々木健介や船木誠勝が、この辞め方でしたが、こんなサプライズは要らないですね。

引退ロードを歩く猶予位は、設けて欲しいです。

 

引退試合を行う場合だと 単純に試合結果は勝つか負けるか引き分けかの

3通りしかありません。

 

引き分けの場合は、コンディション的にフルで試合が出来ない選手が

エキシビジョンマッチとして行う事が多いです。

形式ばった物ではありますが、今まで応援してくれたファンに対して

最後に試合している姿を見せるという意味もあるので、選手のケジメですかね。

立派です。

 

近年では、小橋建太 田上明 などがタッグマッチながら最後に勝利を挙げています。

これは長年 応援してきたファンからしてみれば最後に

勝ち名乗りを受ける姿を見れるのは嬉しい事でしょう。

逆に引退試合で、華々しく散っていったのは

長州力 天龍源一郎 中西学 獣神サンダーライガーなど

負けて終わるのは、残念な部分もあるかも知れませんが

引退するというのは大半が、体力の衰え 気力の限界 怪我 年齢による物なのので

現役バリバリの選手に負けるのは、自然な事です。

特にライガーや天龍の様に、次世代に介錯されて次世代に全てを託し去っていくのが、一番美しい散り方の様な気がします。

 

とは言っても アントニオ猪木が、ドンフライを倒して

有終の美を飾ったのは、全然アリです。

猪木の様な絶対的ヒーローが、フライみたいな悪役レスラー(当時)を

倒すのは、それこそ昭和から続くプロレス的な伝統文化ですからね。

 

 

逆に最悪だったのは大仁田厚の2度目の引退ですかね。

次期エースに指名した弟子のハヤブサと対戦して

最後は、しっかりと勝っています。

後進に道を譲るのではなく 自分がヒーローのまま終わると言う

未来もクソもない終わり方でした。

 

ああ FMWはやっぱり大仁田の団体なんだなと思ったもんです。

 

勝つにせよ負けるにせよ 引退試合を組めるだけまだマシです。

中には怪我で欠場中で、回復がどうしても見込めず最後の1試合すら行えずに

そのままセレモニーだけで、引退してしまう人も居ます。

更には、色々な理由からセレモニーすらも

行えない人だって居ます。

 

そこまでいっちゃうと気の毒ですらあります

 

これまで体を酷使してリングに上がってきたのに

せめて最後くらいは、スポットライトを浴びさせてあげたいですよね。

長々と 言いたい事を言いましたが

やっぱり自分が、築いてきた物を次世代に託して

リングから去って行くというのが一番 カッコイイ姿だと思います。

 

でもかっこ良くても カッコ悪くても

リングの上で命を懸けてるレスラーは、皆凄いんですけどね!