激戦の続いたG1クライマックスも飯伏幸太のアクシデントにより、不本意な形であるにせよ オカダ・カズチカ7年ぶり3度目の優勝と言う形で幕を閉じました。
こんな形で幕引きとなった飯伏は、落ち込んでるだろうなぁ…と心配になってしまいますが、今回の飯伏の怪我を引き金にあらたな問題が発生してしまいました。
いや…新たにと言うよりは「再び」と言った方が良いでしょうか?
G1覇者オカダは、不完全燃焼となった飯伏との闘いに決着をつけたいと「飯伏が戻ってくるのを待ってる」とした上で「その時は新日本は飯伏との試合を組んでくれ」と要求。
あんな勝ち方ではオカダも喜べないだろうし、ここまでは まぁ当然の流れですね。 しかし問題はここから。
「飯伏を待つ証しとして四代目IWGPヘビー級を僕にください」
ここで疑問符がつきます。
IWGP世界ヘビー級じゃなくて、オカダは確かにIWGPヘビー級と言いました。
現王者の鷹木信悟への挑戦表明でもなくて、会社に対して封印されたIWGPヘビー級をよこせと言う事??
さすがに、オカダのこの発言には放送席もゲストで来ていた鷹木も大混乱。
このオカダの発言の真意は、バックステージで明かされるのですが、これがまた一悶着ありそうな大問題に発展しそうな流れです。 オカダの真意を要約すると…
封印された四代目のIWGPヘビー級ベルトを預けてくれ。
IWGPヘビー級の方が上だから世界ヘビー級には興味がない。
どうしてもと言うならドームでやるけど、挑戦するのは鷹木の方でしょ?
こんな感じですが、これには現王者·鷹木も大激怒。
そりゃあそうでしょうね。
本来ならば来年の1.4でG1覇者が、IWGP世界ヘビー級に挑戦するのが、通例なのですがオカダはどうしてもと言うなら 鷹木が挑戦してこい…と上から目線。
封印された4代目IWGPを持ち出した事についても「今はIWGP世界ヘビー級で動いてんだよ!」と言う鷹木の主張はその通りだと思います。
一応は統一と言う形で決着はついたのに、半年も経ってから「何で今更!?」と言うのは正直な感想です。
オカダが「IWGP世界ヘビー級 クソだせぇよ!」と言ったのは知ってるし、IWGPヘビー級に対して並々ならぬ思い入れがあるのも分かってます。
でも今更ですよね。
それならば あの時に徹底的に反対すべきだった。 あの時点で王者では無かったから言う資格がないと言う理由も分かりますが、そこまでの思いがあるのなら、そんなのは関係無しに、あの時に徹底的に反対して欲しかったです。
現在IWGP世界ヘビー級の価値を上げる為に、心血を注いでいる鷹木からすれば面白くないのは当然です。
そもそも飯伏を待つのに、4代目IWGPが必要と言うのが、良く分からない。
オカダが欲しいのは”IWGP世界ヘビー級4代目王者”の肩書きではなく ”4代目IWGPヘビー級ベルト”と言う事ですからね。
そりゃあ鷹木もドームでは、オカダじゃなく「俺のベルトが欲しい奴とやる」ってなるのも当然です。
ついでに「オスプレイといい、オカダと言い面倒臭い奴ばっかりだな!」と言っちゃうのも分かります(汗)
一旦終息したIWGP問題が、ぶり返される事になってしまいましたが、新日本は今後どうなっちゃうんでしょうか?
王者は鷹木ですが、新日本プロレスの顔となると紛れもなく オカダ・カズチカ
これは間違いないでしょう。
オカダがこれまでの数年間 IWGPヘビー級の価値を高め続けてきて、誰よりも強いこだわりと思い入れが有るのは承知しています。
それだけに、IWGP統一の話に納得がいかなかったのは分かるし、今でもIWGP世界ヘビー級に気持ちがいかないのは、しょうがない事かも知れません。
しかし 会社や選手達がIWGP世界ヘビー級を盛り上げようとしている現状で、今更IWGP問題をぶり返してきた事には、さすがに賛同しかねます。
会社としても一度は、IWGP世界ヘビー級を中心に据えた以上は、ブレル事なく方針を最後まで貫いて欲しいです。
オカダとは真っ向から食い違う主張だけに、この問題の落としどころをどうするのかが、非常に気になる所です。