V1のSANADAに辻陽太が堂々の宣戦布告!

5.4新日本プロレス大阪城ホール大会で、IWGP世界ヘビー級選手権としてSANADA vs 高橋ヒロムの一戦が行われましたが、最後に待ち受けていたのは勝ち名乗りを受ける王者に、宣戦布告するニューフェイスの姿でした。

 

L・I・Jを脱退したSANADAに、現L・I・Jのメンバーとして ヒロムが挑むという構図となった今回の防衛戦ですが、ヒロムにはJr.ヘビー級王者のまま、ヘビー級王者になるという野望があります。

しかし そんな野望に燃えるヒロムを粉砕する程の勢いが、ユニットを変えポリシーを捨てた今のSANADAにはありました。

 

最後はデッドフォールで、ヒロムを沈め王座防衛。

初防衛に成功したSANADAは、ベルト姿も似合うし、試合後のパフォーマンスもカッコ良いし、王者姿もいよいよサマになってきた様に思います。

 

しかし その直後 事件は起こりました。

リング上に突如として登場したのは、何と海外遠征中の辻陽太。

いきなりSANADAに、強烈なスピアーを喰らわせてSANADAをKOしてしまうと「次の相手は俺だ。覚悟はいいか? 俺が新日本プロレスを面白くしてやる」と王者に堂々と宣戦布告。

 

そして これを受けて辻の挑戦が決定。

すんなり事が運んでしまいましたが、昨年に凱旋して来た海野翔太や成田蓮ですら、IWGP世界ヘビー級王座には、まだ一度も挑戦していないと言うのに、いきなりの王座挑戦決定と言うのは何気に凄い事です。

ブシロード体制になってからの新日本では、凱旋帰国からいきなりIWGPに挑戦するのは、2012年のオカダ・カズチカ位でしたからね。

EVILですら王座挑戦までには数年を要したし、YOSHI-HASHIに至っては未だ挑戦への切符すら掴んだ事が無い事を考えると、今回の辻の王座挑戦は会社の期待感の表れなのか、それとも辻が行動に起こした事で手繰り寄せたチャンスだったのか。

 

いずれにせよ王者SANADAは、海野と成田を引き合いに出して「あの2人よりもインパクトを残したんじゃないですか? 帰ってきた時の印象は。そこは凄いなと思いますよ」と認めるコメントを残しています。

これは確かにSANADAの言う通りです。

海野や成田は、辻の先輩であり凱旋帰国も半年以上前に済ませている現状で、IWGPへの王座挑戦で先を越されているのだから、これは海野も成田も相当焦らないとマズイでしょう。

いや 焦りはあると思います。

むしろ後から凱旋してきた辻が、一歩先に飛び出した事で、海野や成田は更に必死になるだろうから新世代による天下取りレースが面白い方向に行く事は間違いない筈。

 

そう考えると この辻プッシュは長期的に見ても、新日本にとっては良い事なんじゃないでしょうか。

 

それと同時に気になるのは、辻が拳で自分の胸を叩いて、天に拳を突き上げた事。

このパフォーマンスが意味する物は・・・?

まさか辻のL・I・J入り??

 

確かにL・I・Jは、SANADAが抜けた事で、ヘビー級は内藤哲也と鷹木信悟の2人しかおらず明らかに戦力不足。 階級は別にしてもティタンは、毎シリーズ日本に居る訳ではないので、ヒロムとBUSHIを加えてもL・I・Jは、実質的に4人みたいなもんですよね。

他ユニットと比べると戦力不足だし、仮にここに辻が加わればヘビー級は3人となってバランスが良くなります。

 

全体的なチームバランスの事を考えても新世代は

海野=正規軍

成田=ストロングスタイル

オーカーン=ユナイテッドエンパイア

そして辻がL・I・Jとなれば、巧い具合に新世代がバラケていて 良い感じでこれからのライバルストーリーが展開されて行く事になりそうですね~

 

まぁL・I・J入りに関しては、L・I・J側からは今の所 何のアクションも無いのであれが辻が勝手にやっただけなのか、それとも たまたまあの似た様なポーズになっただけなのか定かでは有りませんが、辻とL・I・Jが今後どう動くか・・・そこにも注目です。

 

ともあれ実現が決定したSANADAと辻の王座戦は、これまでの新日本には無かった王者と挑戦者なので、SANADAがいう新しい景色が見えてきているのは確かです。

勿論「カードが組まれたから闘いました」では何の意味も無いので、この2人の王座戦が新日本にどんな影響を及ぼすのか、そこが重要。

 

新日本プロレスは今、新たな時代に突入しています。