遂に幕を開けた1.21 新日本プロレスの横浜アリーナ大会「新日本プロレスvsノア」そして後半戦の「LIJvs金剛」の全面対抗戦。
前半戦が終わり ここに至るまでに、オカダ・カズチカと清宮海斗の大乱闘など異常な雰囲気の中で、後半戦のこの対抗戦はスタートする事になりました。
ここからも「新日本vsノア」である事に変わりは無いですが「LIJvs金剛」としての側面は強くなり、いよいよ日本が誇る2大人気ユニット2度目の全面戦争スタートです!
●BUSHIvsタダスケ○
BUSHIの事が大好きだったタダスケが、グリーンミストを受けながらも 見事な丸め込み勝利。
金剛に幸先のいい一勝をもたらします。
BUSHIの腕へのコードブレイカーは、良い攻撃でしたが、前年は悔しい思いをしているタダスケだけに、今回誰よりも勝利に飢えていたのは、もしかしたタダスケだったかも知れませんね。
○高橋ヒロムvs大原はじめ●
この試合に限っては、現IWGPJr.ヘビー級王者であるヒロムの勝利を予想した人が多かったと思いますが、大原は想像以上に王者を追い詰めて ”口”だけじゃなくて そのテクニックが素晴らしい事を存分に見せつけたと思います。
大原はもっと注目されても、全くおかしくない選手。
ムイビエンがガッチリ極まった時は、ドキドキでした。
●SANADAvs征矢学○
全日本時代のパートナー対決は、タイプが全く真逆な2人ならではの好勝負になるも 最後は征矢が弾道で勝利!
この時点で、金剛が2勝1敗とリード。
SANADAは戦前に征矢に対して「危機感無いだろ?埋もれるぞ」と言っていましたが、このままでは埋もれてしまうのはSANADAの様な・・・新日本内でのポジションを向上させる為に、今年は勝負の年でしょう。
○鷹木信悟vs中嶋勝彦●
この日の全試合でベストバウトだったと思います。
相変わらず中嶋の蹴りは凄いし、それを受けきった鷹木も凄まじかった! 倒れている鷹木のドテッ腹に叩き込んだ蹴りやハイキックは戦慄の一言。
清宮vsオカダの様な顔面蹴りじゃなくて、こうやって正面からバチバチやる様な試合なら 大歓迎なんですけどね。
中嶋の猛攻を耐えきってラスト・オブ・ザ・ドラゴンで、18年越しの勝利を奪った鷹木がLIJに勝利をもたらし、対抗戦はこれで2勝2敗のイーブンに。
軍団抗争の決着は、内藤vs拳王の大将戦に委ねられます。
○内藤哲也vs拳王●
たっぷり入場に時間をかけて焦らしに焦らす内藤に、掟破りの目を見開くポーズを見せる拳王。
心理戦から大将戦はスタートします。
拳王の強烈な蹴りと再三にわたるボディ攻めに苦しめられる内藤。
やはり拳王は強い。
炎輪を間一髪かわした内藤でしたが、あれを受けていたら間違いなく沈んでいたのは内藤の方だったでしょう。
しかし最後は起死回生のデスティーノが炸裂して内藤の勝利!
対抗戦にも3勝2敗と勝ち越し、二年連続のLIJの勝利となりましたが、そこに明確な差など有りませんでした。
負けた金剛も充分な強さを見せつけ、実力でも日本でもトップクラスのユニットである事を証明出来たと思います。
特に中嶋と拳王は、いつでもIWGPを獲りに来れるだけの実力は、充分すぎる程に持ち合わせています。
仮に三度目の正直があるとすれば、今度こそLIJは、危ないかも知れませんね。
最後に内藤が拳を付き出した場面で、拳王は拳を見つめ迷っていましたが、あそこはグータッチに応じなくて良かったと思います。
まだ決着などついていません。
両軍の闘いは、これからも続いていくのですから、今はまだ煽りあう位の関係で良いんじゃないでしょうか?
ただ試合後にもしかしたら、LIJと手を組む可能性も示唆していましたが、そこは果たしてどうなるか?
組んだら組んだで面白そうでは有るんですけどね。
この対抗戦バッチバチで、最高に面白かったです。
PPVも購入した甲斐がありました。
LIJと金剛の今後の流れは、対抗戦継続か?共闘か?
そこも目が離せそうにありません。