団体交流が盛んな現代の日本マットですが、そんな時代の流れに合わせて 全日本プロレスも鎖国していた90年代とは違い、今では外交に目を向ける事も多くなっています。
とは言え、一時期に比べると今は少し落ち着いた感もあり、他団体からゲストを呼ぶ事はあっても、全日本から他団体に参戦と言うのは、それ程頻繁に行っている訳ではありません。
それが団体的にもリスクの高い王者クラスの選手ともなれば尚更です。
しかし そんなリスクにも挑戦しようとする選手が居ました。
宮原健斗
宮原と言えば、現5冠王者であり全日本プロレスの押しも押されぬ不動のエース。
その宮原が、何と2023年早々に他団体出撃宣言をぶちあげたのです。
2023年を勝利で飾った宮原は「ゼンニチ新時代は始まってるからな!」と力強く語ると、今年は積極的な攻めに転じる方向性を示し、それが他団体参戦に繋がってるといいます。
宮原はダイヤモンドリング時代の若手の頃は、ノアを主戦場にしていましたが、全日本に入団してエースとなってからは、他団体選手を迎え撃つ事はあっても、乗り込んで行くことは殆どありませんでした。
宮原クラスの選手が、簡単に他団体参戦といかないのは、団体としても個人としてもメリット同様に、デメリットも必ず発生するので、それはしょうがない事ですが、まさか ここに来て他団体出撃宣言が飛び出すとは思いもしませんでした。
これは恐らくですけど、ライバルであるジェイク・リーが、全日本を退団して大海に飛び込んでいった事も影響してるかも知れませんね。
ジェイクの様に「自分も外の選手と闘いたい!」と思っても不思議では無いし、それが全日本のアピールにもなるなら尚更 宮原が攻めの姿勢に出た事にも納得できるという物です。
ただ「安売りするつもりはないので、限られた回数しかないと思うけど」と前置きしているように、無闇やたらに、他団体に出るのではなく ここぞと言う時を見極めて出撃をする様です。
これは正解ですね。
せっかく今まで、余り外に出なかった宮原が、外に打って出るのだから、そこはプレミアム感を付けるべきだし、それが宮原自身の価値を守る事に繋がりますから。
他団体に出ると言っても この多団体時代
どこの団体に出るのかは気になる所ですが、日本マットのメジャー団体である新日本プロレスやノアへの参戦の可能性については「その数回は、刺激的なものにするつもり。対戦相手や状況が、プロレスファンにとってウキウキするようなものだったら、あり得るでしょうね」とニヤリ。
刺激的でウキウキする相手となったら、それなりの大物が相手になる事が望ましいですが、宮原は既に関本大介、真霜拳號、火野裕士、佐藤耕平、崔領二、岡林裕二といったインディーマットの大物選手とは、一通り対戦済みなんですよね。
勿論インディーには他にも良い選手は沢山居ますが、全日本5冠王という肩書を考えると、ここはメジャーのリングで未だ対戦した事の無い選手と闘って欲しい所。
思えば全日本入団以降の宮原が、メジャーの選手で対戦経験があるのは永田裕志と丸藤正道くらいでしょうか?
そう考えると 宮原が新日本がノアに上がると考えると夢が広がります。
棚橋弘至やオカダ・カズチカとのエース対決
中嶋勝彦やマサ北宮との健介オフィス同門対決
初対決ではありませんが潮崎豪とのXceed対決
他にも見てみたい組み合わせは、まだまだ有ります。
いつになるかは分かりませんが、宮原の他団体出撃はプロレスファンにとって、正しく刺激的で、そしてウキウキする様なサプライズです。
果たして宮原健斗が他団体のリングで「最高ですか!?」を叫ぶのは、いつになるのか!?
そして何処のリングになるのか??
その時が来るのが、今から楽しみでなりません。