近年のプロレス界の技の進化は、凄まじいものがありますが、それはどんな系統の技にも言えると思います。
場外の相手に対して リング上からロープやコーナーを飛び越えて 攻撃を加えていくプランチャ系の技も例外ではありません。
かつて初代タイガーマスクが使用していたスペース・フライングタイガーアタックは、側転から半捻りで振り向き様のボディアタックの要領で、トップロープを飛び越えていくのですが、あの昭和の時代に良くもまぁそんな技を開発したものです。
しかし 時は流れ平成
ザ・グレート・サスケが、何とそこから更なる進化を加え サスケスペシャルと言う技の開発に成功しています。
サスケスペシャルとは、場外の相手に対して、リング上で助走を付けてから側転をして背中を向けて着地すると、そのままバク宙でトップロープを飛び越えて相手にぶつかっていく技。
初めての この技を見た時はその美しさに驚いたし、バク宙でトップロープを飛び越えると言う その跳躍力にも度肝を抜かれました。
1994年に、まだ無名だったサスケを全国区に押し上げたのは、第一回のJ-CUP。
当時からサスケの存在と持ち技位は知っていたのですが、映像では一度も見た事が無かったので、2回戦のエル・サムライ戦でサスケスペシャルが、地上波に初めて乗った時は感動でした。
こんな凄い技があるのか!
ロンダード綺麗すぎだろ!
バク宙 高っ!!
あの時の感動は、今でも覚えています。
所見から既に25年以上の月日が流れていますが、プランチャ系では未だにベスト3に入る位の好きな技です。
サスケは後に、様々なサスケスペシャルを開発しており サスケスペシャル2に関しては、バク宙に捻りを加えて背中からぶつかっていく似た系統の技ですが、やはり美しさの面でもサスケスペシャル1が、一番好きかも。
他のプランチャ系ではないサスケスペシャルは、個人的には論外ですかね。
当時の日本マットNo.1 の空中殺法の使い手であったサスケならではの高度な技ですが、バク宙でロープを越えるという技の性質上、踏み切りがプランチャよりも後ろになるので飛距離がどうしても出せない為に、自分の上半身がエプロンサイドに激突する事もしばしば。
サスケの自殺行為に等しいダイブは、今ではお馴染みですが、さすがに技の失敗によるアクシデントは、見る度に毎回ヒヤヒヤ物でしたね。
とりあえず これからも怪我だけには気をつけて多くの感動を分けて貰いたいです。