藤波辰爾vs棚橋弘至が20年振りの対決へ・・・

藤波辰爾vs棚橋弘至

何と かつて新日本プロレスの先輩後輩の間柄であり、師弟関係にあった2人の対戦が、12月1日に開催される50周年記念ツアー最終戦「DRAGON EXPO1971」にて実現する事が発表されました。

 

棚橋はファン時代から藤波に対して強い憧れを抱いており、それはプロレスラーとなってからも変わる事は無く 藤波の得意技を継承しながら、若い棚橋は、自分独自のスタイルを模索してきました。

しかし2005年に、藤波の新日本退団により 2人が公の場で接触する事は、めっきり少なくなってしまいます。

その後 棚橋は押しも押されぬ 新日本のACEにまで成長して、新日本の屋台骨を支え続けましたが、新日本を守る為の激闘の代償として、かつての藤波と同じように、故障を抱え悲壮感を醸し出しながら闘う姿をみせる様になっていました。

 

そして時は流れ2022年5月

 

ドラディションの後楽園大会で、新型コロナウイルス感染から回復したばかりで試合が出来ない藤波の代わりに、棚橋がメインの6人タッグ戦に代打出場。

その試合後に、藤波が棚橋にシングルマッチを要求するサプライズが、今回の対戦実現のきっかけです。

かつての藤波と同じ様に、新日本のACEを経験して、今は第一線からやや後退しているとは言え、棚橋にとって藤波との一戦は特別な一戦。

お互いのコンディションさえ許せば、この対戦のチャンスを逃す理由はありません。

 

両者の対決は、藤波がまだ新日本に所属していた2002年10月以来、実に約20年ぶりにもなります。

 

なぜ今になって藤波が、棚橋との対戦を希望したのか??

純粋に現在の新日本のトップと闘ってみたかった・・・と言うのもあると思いますが、藤波自身も自分に残された時間が少ない事を分かっている筈。

“俺たちの時代”と呼ばれた盟友のジャンボ鶴田が逝き、天龍源一郎や長州力もリングを去り、後輩の武藤敬司までも引退を表明した現在 藤波の脳裏に引退がチラついていたとしても おかしくは無いでしょう。

 

だからこそ、残された時間で自分の古巣であり 日本マット界最大の新日本の”今”を・・・かつての弟子の成長を体感したかったのかも知れません。

1970年にスタートしたプロレスラーとしてのキャリアに、少しの悔いも残さない為に、自分の限界に挑戦しようとしているのか・・・プロレス界の為に後輩に何かを残そうとしているのか・・・

 

藤波辰爾は今 68歳にして攻めの姿勢を見せています。